主要登場人物
主要登場人物
デューラ(紺色ロングヘア、剣士)
左、ハインの城の中での姿 中央、タナトスと名前を改めたときの姿 右、生前の姿/人間に化けたときの姿
22歳(生前の年齢。以下同じ)。代々武人の家に生まれた、直情径行、熱血質の「頼れるお姉さん」タイプの女剣士。
彼女の住んでいる街が札付きの盗賊団から襲撃されたとき、住民を避難させ、防衛隊が来るまでの時間稼ぎをするべく、不利を承知で単身戦いを挑み、戦死した。生前は「ヴァルキリー」というあだ名が奉られるほどの、男勝りの剣士だったので、男性が寄りつかなかったが、同年代の女性と同じく、恋や結婚には憧れがあったし、片思いとはいえ、好きな人もいた。そのためこの世に未練があり、成仏できないところをハインに誘われて、デュラハンとなる。
ミア(ラミア。赤毛のロング)
男を誘惑して生き血を吸い取る、上半身が女、下半身が蛇のラミアが正体。
ハインの城の中での、デューラの率いる部隊の副官的存在。恋愛経験の豊富な彼女は、あまりにも不器用な異性への接し方をするデューラを見かねてアドバイスする。
ハインがやられてからは、デューラと共に人間に化け、ハーロウを追う。血を吸わなければならないが、人以外の生物でもかまわない。また、相手も選び、血の気の多い、多少はラミアに血を吸われたほうが世の中平和になるからいいという男を狙う。
キスティー(ブロンドのロング。剣と鞭)
23歳。兵法の師匠の家に生まれ、万一男子が途絶えた場合に備え、一通りの兵法を教わる。才能があったので、とある小国の軍師になった。
アーガス相手の戦争で活躍したが、あるときの攻城戦で本城をアーガス軍に包囲されたとき、彼女は自らを犠牲にし、不利な一騎打ちを挑み、国王と部下を逃がした……。
ハインに、「あの世でくすぶっているのならば、もう一回天才的な兵法を役立たせてみる気はないか」といわれて、その気になった。
兵法の師範として、騎士見習・準騎士・兵を教えていたので異性との接触があり、一人の騎士見習を好きになるが、彼にはすでに恋人がいることを知ると、潔く身を引いてもいる。
ティファニー(黒髪ロング、剣と格闘)
21歳。土地付の騎士の娘として生まれ、一人っ子だったので大切に育てられた。このときに近所の格闘技の師匠から格闘を、父親から剣術を教わる。
早くに母親を亡くし、16歳で父親が隠居。領地をそのまま相続し、「ローゼンハイムさんちのティファニーさん」と呼ばれるように、領民とも親密な関係だった。18歳のときに同郷の青年・クロードと結婚。幸せな生活を送っていたが、21歳の折に、折からの大飢饉に、平年作の年貢を出せという暴虐無道を吹っかける、中央から派遣された太守に対しての、自然発生的な農民蜂起に、持ち前の正義感と義侠心から、夫や隠居した父親と共に参戦。あるいは軍師として、あるいは指揮官として、獅子奮迅の活躍をするが、多勢に無勢。結局は領地の村で夫や家族と共に戦死。そのときに報復として、鎮圧軍は降伏した反乱農民のみならず、無関係の村人まで皆殺しにした。
このことを知った彼女は、デュラハンとして復讐の機会を狙い、さまよい続け、王と鎮圧軍関係者の命をつけねらっていた。彼女はアーガス王を殺さなければ、絶対あの世へ行かないし行けないと固く思っているうえ、ターン・アンデッドの魔法も利かない。
すでにアーガス王が代わっていることを、ハインは教えていない。その点では、彼に利用されているといっても、過言ではない。
サーラ(ブロンドのロング、剣と魔法)
18歳。剣士の父親と魔道士の母親の間に生まれた、生まれながらの魔法剣士。そのため、16歳で抜擢されて将軍に任官。めきめきと頭角を現した。が、18歳の時の戦闘で、ちょっとした失敗が原因で大敗、捕虜となる。
そのとき助け出しに来た、特殊部隊のシーフとの逃亡生活で、彼と恋仲になってしまう。が、身分違いの恋は、許されない。結果的には駆け落ちとなり、他国に亡命したが、追っ手によって討ち果たされてしまう。
彼女は生前、アーガスとは敵対していた国の出身らしく、自分を結果的にこのような運命に追い込んだアーガス王家を憎んでいる。
ベアトリーチェ(栗毛のロング、剣士)
前世を話したがらないので、わからない事だらけだが、天才的剣士だったらしい。並みの剣士・騎士では、彼女と剣を合わせることすらできなかった。
22歳のときに肺を患い、長らく勤めた姫の護衛もやめ、静かに死を待ったとも、最後のご奉公として、お忍びで外出中の姫が刺客に襲われたとき、刺し違えるような形になったともいわれている。
ハインの結成したデュラハン部隊は、このような何かしらこの世に未練のある女剣士・騎士で結成している。