巨大女子ボクサー、サンディVS警察用ロボット
サンディKO勝ち VIPER編



重垣:さて、同一シチュエーションを、VIPERバージョンで見てみましょう。前回の「巨大プロボクサー、サンディ対警察用ロボット」も、描いてもらっています。
サンディ:ZEN版は、あたしが入れたボディーブローがみごと決まって、相手がうずくまったところ。VIPER版は、直撃した瞬間さ。超合金でできたボディがあたしの拳に耐えられるかどうか、実戦で試してやったってわけ。
実藤:結果は、ごらんのとおりです。この手のロボットは、急激な加速度でかかる重力に耐えられるよう設計してありますが、今回のようなシチュエーションは、考えていなかったようです。
大滝:僕は、長井さんと同じく、特撮物・戦隊物や、ロボットアニメが好きなので、このシリーズ、「思わず見入っている」という設定が多いです(笑)。で、話を戻すと、特機課の装備する警察用ロボットは、暴徒鎮圧に使う装甲放水車のような、機動隊の装備する特機の延長線にあり、暴徒鎮圧以外に、爆発物処理など人間では危険な場合や、災害時の救助活動に使用する設定になっています。だからモビルスーツのような、ロボット対ロボットや、特撮のような怪獣との立ち回りは、予定していなかったわけです。
重垣:『パトレイバー』や『攻殻機動隊』よりかは、現実に近い設定ですね。
大滝:ええ。僕らの出演作自体が、上記2作に『逮捕しちゃうぞ』と『こちら亀有公園駅前派出所』を足した作品ですから(笑)。で、話を絵に戻すと、前回は、円谷プロや東宝映画のセット、はたまた『パトレイバー』の世界に迷い込んだかのような情景に、しばし言葉が出ない…といった状況でしたが、今回は、あまりにもきれいに決まった、ボクシング漫画のコマを切り取ったかのようなサンディさんのボディーブローに、絶句しています。
実藤:わたしは、所轄署や周囲に展開中のほかの警ら課警察官、交通課警察官、特機隊司令、110番司令との交信で、それどころではない状況です。各方面から情況の報告を求められたり、増援を要請したり、応援に来る警ら課、交通課から現在位置を教えてほしいと言われたり…という状況です。
サンディ:で、あたしは、今まで何回も対戦相手をマットに沈めてきた、自慢のボディーブローでノックアウトしてやったのさ。ロボット如きがあたしをやっつけようなんて、百年早い。人間が機械に勝つのは当たり前。それを見せつけてやったってわけ。
重垣:前回は、ドーピングに対する警告、今回は、コンピュータの普及で、人間がコンピュータに使われる社会になりかねないという警告という、メッセージ性のある作品でもありますね。
(三人、顔を見合わせる)
実藤:そうか?
大滝:そこまで大それたものじゃあないと思うけど。
サンディ:メッセージ性なんてないさ。単なる特撮・戦隊物と警察を舞台にした漫画のパロディだもの。
実藤:重垣さんの悪いくせですよ、なんでも深読みして、へんな方向へ持っていこうとするのは。
重垣:どうも人間、理屈っぽくなっていけませんね。メッセージ性があるといえばあるし、特撮のパロディーだと言えば、そうなる。どちらかは、見た人が決めるというわけですね。
サンディ:アメリカのB級特撮で、身長15メートルになった女が暴れまわる、「50フィート・ウーマン」ってのがあるんだ。あれにはロボットは出てこないけど、それにヒントを得て、こういう立ち回りのあるアニメか実写ができるかもしれないね。ま、あと強いて思想性だなんだというなら、前も言ったとおり、人間の欲望ってところかな。悪の組織の力を借りなくったって、十分やっていけるところを、ふらふらと誘いに乗ってしまったんだから、あたしは。
(三人を呼ぶ声がする)
実藤:(時計を見て)さて、そろそろ時間のようです。次の撮影が始まるみたいです。
大滝:いつものセリフ、お願いしますよ。
重垣:わかりました。このイラストは、作者がオーダーメイド・コムを利用し、クリエータのVIPERさんに描いていただいた作品です。無断転載、無断引用は、禁止します。
サンディ:著作権法違反で「逮捕されちゃうぞ」にならないようにな!