ある日のM.U.D対策室

ある日のM.U.D対策室
「手帳」





重垣:さて、こちらも「M.U.D対策室」の通常点検の一瞬を、Akiyoさんに描いていただきました。題して「手帳」。どういうシチュエーションなんでしょう。
ジュン:どういうシチュエーションも何も、あたしら警察官の身分証である、警察手帳を携帯しているか、確認する瞬間さ。男の冬服と男女問わず夏服、合服は、ズボンかスカートかの右前ポケット、女の冬服は右腰ポケットに入れているんだ。
衛子:刑事ドラマでは、出勤途上に事件を発見、警察手帳を示すなんてシーンがありますが、あれはフィクションです。駐在所勤務以外、なくす可能性があるので、本来は個人で管理するものですが、拳銃と同じく、非番時は警務課が預かっています。
重垣:それは知りませんでしたね。ところで、警察手帳のデザインが変わりましたが、時代を超えて出向している、甲田、佐々木、曽根の三人も、同じものを支給しているんですか?
衛子:いいえ、あの三人は黒革表紙に「千葉県警察」と書かれた、一世代前のタイプを支給しています。現行タイプを支給すると、タイム・パラドックスが発生しかねませんから。
美幸:あの三人にしてみれば、M.U.D対策室に所属した時点ですでに、未来を知ってしまったことになりますけどね。
重垣:SFじみた話になってきましたが、話題を戻しましょう。なぜジュンさんだけ、ズボンなんですか?
ジュン:スカートじゃあ、派手なアクションができないからさ。決まっているじゃないか。自転車やバイクには、スカートじゃあ乗れないよ。
衛子:最近、パンツルックがはやっているのと、スカート主流の昭和51年式時代を経験した人が少なくなって、現行の制服しか経験したことのない世代は、ズボンのほうが便利だから…と、ズボン姿が多くなり、結果的にズボンに統一する警察署がほとんどです。もっともあたしと美幸は内勤だから、スカートでも別段かまわないんですけどね。
ジュン:51年式から勤務していた人に言わせると、スカート姿でチョークで文字を書こうとするとき、気をつけないと「パンチラ」になりかねなかったっていうから。それに、ブルー・ユニッツに変身したときは、けっこう気を使うんだぜ。「おおきいおともだち」に騒がれないように。
美幸:そういえば、制服マニアもスカート姿のあたしや衛子は撮影するけど、ズボン姿のジュンには、見向きもしないわね。
ジュン:一回、真冬の海風が吹く中、半ズボンに股引だけで幕張の海岸に立ってみろっての。そうすれば、なんであたしたちがズボンにするか、よ〜くわかるはずだから。
衛子:ま、それはともかく、ブルー・ユニッツの衣装は、あたしたちも高美さんみたいに、ホットパンツにすればよかったかもしれないわね。
美幸:近々、ヨイデガンス博士と墨東署の美幸さんとで相談して、マイナーチェンジで機能強化版を製作してもらうから、それまで待っていてよ。
ジュン:頼んだぜ、美幸。
(と、そこへ、熱川の呼ぶ声がする。「おーい、ジュン、衛子、美幸、そろそろ時間だぞ〜。」)
美幸:というわけで、そろそろあたしたちも、出動時間になったみたいです。
衛子:いつものセリフ、お願いね。
重垣:では。このイラストは、管理人がOMCを通じ、クリエータのAkiyoさんに描いていただいた作品です。無断転載、無断引用は、お断りします。
ジュン:著作権法違反で「逮捕されちゃうぞ」にならないように。