宗村夏実四変化
テイク2

重垣:一度に四種類の着装で現れる、「四変化」シリーズ。レイヤーズの実技教官、宗村夏実が扮します。今回は飛鳥れいむさんに描いていただきました。
夏実:同一シチュエーションを複数クリエータに描いてもらう企画。同じ発注内容でも解釈がだいぶ変わるわね。
重垣:ええ。今までのシリーズではシンプルに白背景か、印画紙のような模様が入っているだけでしたが、今回は制服ごとに背景も変わっています。
夏実:アメリカ警察官は、アクションシーンね。自動式拳銃を目の高さまで構えて、これから突入する瞬間ってとこかな。アメリカでは一回に装填できる数が多い、自動式拳銃を警察用として使っているのよ。
重垣:今までのシリーズとは異なって、警棒もトンファー型ではありませんね。
夏実:テイク1で触れたように、日系四世だけあって、剣道・居合ができるから、日本から木製警棒を取りよせて、個人的に装備しているのよ。アメリカの警察は、日本と違って員数外装備にも寛容だからね。
重垣:なるほど…、日本式の警棒術で相手を翻弄するんですね。
夏実:日本の警棒が、現在の伸縮式になっても革紐がついているのは、いつだったか高村君が触れたように、日本の警棒操法は、旧軍で小銃、騎兵銃はおろか、拳銃すら支給されない部隊の下士官・兵の護身術として編み出された短剣術に、小太刀・脇差での剣術が組み合わさったものだから、右手に巻きつけて、片手で振り回せるようにするためなんだ。で、あこがれの昭和51年式婦人警察官制服。これはオーソドックスに「敬礼」よ。
重垣:今回の敬礼動作は、文句なしですね。
夏実:レイヤーズでは演技指導担当の、実技教官だから。挙手注目の礼に始まる敬礼動作はもちろん、防犯パトロールの関係で、不審者の誰何や不審尋問、警棒術もやるから。
重垣:そこまで徹底しているんですね。でもって、昭和43年式男性警察官制服は、なんとなくTERIOSさんの作品を思わせますね。
夏実:TERIOSさんの場合は「突入寸前」といった感じだけど、今回は、「状況は落ち着いたが、気は抜けない」といった雰囲気ね。周囲の警戒、怠りないから。そうそう。こういう臨戦態勢、いつまた拳銃を使うかわからないときは、弾薬入れの口を下に向けて、次弾装填がしやすいように装備することもあったんだ。
重垣:「ハシリーヤ対レイヤーズ」で、曽根史郎に扮した高村さん、東方共和国警察ですが、「紺色の壁」で内藤さんがこの装備にしていますね。
夏実:常時逆向きにする着装規定だった時期・地方もあるんだ。実際には予備弾まで使う事案は昭和20年代後半までで、世の中が落ち着くにつれて減ったから、やらなくなったけどね。
重垣:それで最後は、同姓でも血縁はない、宗村高光さんとでやった「「城北の白き稲妻」と「駐在さんの警ら」」などでもこの雄姿を見せている、白バイ隊の乗車服姿ですね。
夏実:警らから戻ったバイク乗り仲間の高美や晴美、スポーツカー型パトカー乗務の渋川あずさ、警ら課の高村・宗村・守村、自動車警ら隊の大滝・実藤コンビから情報を仕入れている。といった雰囲気ね。
重垣:おや、拳銃装備ですね、今回は。
夏実:交通機動隊の本来任務は交通違反の取り締まりだけど、任務の関係で外に出るから、必然的に110番司令に現場に急行を命じられる場合が多くなる。それに小回りの利くバイクだから、パトカーを使う自ら隊や、速度の遅い徒歩、自転車、原付二輪で向かう最寄の交番・警察署の警ら課…もとい、今は地域課の警察官よりも早く現場に着くことがあるから、拳銃も持っていることが多いんだ。
重垣:さすが、現役。言うことが違いますね。
夏実:あたしの本来の所属は、地域課だけどね。それはともかく、四変化シリーズ、どうだった?
重垣:今までのシリーズと違って、現役さんらしい作品になっていますね。
夏実:これが、同一の案文でさまざまな人に描いてもらう、四変化企画の面白いところなのよ。
重垣:というわけで、そろそろ締めのセリフですね。
夏実:では、重垣さんから。
重垣:このイラストは、管理人がオーダーメイド・コムを経由し、クリエータの飛鳥れいむさんに描いていただいた作品です。無断転載、無断引用は、禁止します。
夏実:著作権には、十分留意しましょう。