自転車警ら中の守村巡査
〜江戸東京たてもの園、博物館ボランティア〜

重垣:さて、「立番中の守村義衛巡査」で触れたように、今回は昔懐かしいダイヤモンドフレーム、黒塗り、砲弾型ヘッドライトの自転車に乗り、江戸東京たてもの園園内を警らする守村巡査の姿を、「甲田雅一郎@守村義衛」を描いたほしなかえるさんに描いていただきました。
守村:今回描いていただいたシチュエーションは、『白昼夢』シリーズの「ある日のレイヤーズ 江戸東京たてもの園、博物館ボランティアに出動」ですが、自分がよく扮する、井伏鱒二の『多甚古村』の一場面のようです。3月22日の「休日を持つ」でしょうか。
重垣:古城の跡を調べている、小学校の先生のところへ行く日ですね。
守村:ええ、そうです。小説、映画ともども『多甚古村』では、このようなシーンが何回も出てきます。映画で甲田巡査に扮している清川荘司は、眼鏡をかけてはいませんがね。
重垣:ここでは何回か「自転車警ら」という画題をご紹介しましたが、自転車に乗っている姿は、今回が初めてになりますね。
守村:ええ。初めは園田君、ついで東方共和国警察の自分、そして今回。園田君は自転車を側らに置いて立ち、共和国警察版の自分は、『三丁目の夕日』や『若いお巡りさん』のスチールショットに使えそうな、警らの途中、自転車を止めてなにか見ている姿でした。このシリーズそのものが、日常目にするありふれた光景を描いてもらう場合が多いですが、意外と見ているようで見ていないんだなと思わされるものもあります。
重垣:警察官・警備員の立番姿、交通誘導警備の姿、自転車に乗って走る姿、ホームで列車を送り出す鉄道員の姿…、どれをとっても、下手なアクションやSFで出てくるメカより難しいかもしれません。実在する・した車両や、日常見ている光景ですから、意外と描きづらいのかもしれませんよ。
守村:それでは、読者と等身大の平凡な人々である我々、「激動の昭和彩った、あの日の姿、今ここに」のレイヤーズの姿を描いてもらううえでは、考え物です。それはともかく、似たようなデザインの明治41年式制服の、明治末期から大正も含め、日中戦争に至るまでの時期の駐在巡査、交番勤務巡査の自転車を使用しての警ら風景として「激動の昭和」を彩った、あの日の姿を再現できていれば、幸いです。
重垣:ほしなさんは、毎回毎回、「激動の昭和彩った、あの日の姿」を今ここに再現されています。今回もです。さて、このイラストは、管理人がオーダーメイド・コムを経由し、クリエータのほしなかえるさんに描いていただいたイラストです。無断転載、無断引用は、禁止します。
守村:著作権には、十分留意しましょう。