警ら中の熱川巡査、清水巡査

民家園警ら中の熱川巡査、清水巡査




重垣:昭和10年制定の警察官制服で、民家園を警らする熱川・清水コンビの姿を、ほしなかえるさんに描いていただきました。
熱川:シチュエーションは高村さん・宗村さん守村さんに同じ、警ら中っす。
清水:親会社の世界制服屋は、「激動の昭和彩った、あの日の姿、今ここに」を目標に、正確な各種官公庁、運輸通信系制服のレプリカ作成を行っていますから、そのカタログ撮影の姿です。
重垣:世界制服屋、世界制服屋警備部の強みは、カタログや求人ポスター作成のときに、わざわざモデルを頼まなくても済むというのがありましたね。
熱川:ええ、そうっす。今回は、警視総監、警察部長に始まり、警視・消防司令、警部・消防士・消防機関士、警部補・消防士補・消防機関士補、巡査部長・消防曹長、巡査・消防手の正装と略装を完全復元したので、カタログ撮影を行ったんす。守村さんは黒のダイヤモンドフレーム、砲弾型ヘッドライトの自転車に乗って、地で演じられる『多甚古村』の甲田巡査に扮していますし、遠藤警正殿は、巡査で入り、巡査部長、警部補、警部…と試験を受けてなった、たたき上げの警視として、ダスキンモップのような肩章をつける警視正装で、記念写真風の一枚に納まってもらいましたし、内藤警正殿は、将来を嘱望される大卒、軍人出身の若手幹部ということで、警視、警部、警部補、巡査部長、消防曹長にも扮しているっす。
清水:我々は、街の警察署の交番に配属になった巡査が、夕方の街を警ら中というシチュエーションです。
熱川:守村さん、内藤警正殿で、遠藤警正殿で、それぞれ雰囲気が違っているっすから、階級もそれ相当にしています。
清水:遠藤警正殿は実際に警察官として勤務し、最後は警視で勇退しています。制服の時代こそ違え、絵になっているんですよ。
重垣:制服姿からにじみ出る何か…というのを、わたしも時と場合によって感じますからね。ところで、なんで熱川さんは刀を手で持っているんですか?
熱川:サーベル吊って歩くと、意外と邪魔なんすよ。で、今回は古代の武人みたいに、左手で持って歩いているんす。非公式の着装っす。
清水:高村さん、宗村さんも言っているように、歩くときサーベルが邪魔になるので、将校、警察官の経験者は、私服姿でも独特の歩調で見分けられた…といわれています。
熱川:警察官の魂である佩刀を、蹴っ飛ばすわけにはいかないっすから。
清水:三八式歩兵銃殿、九九式小銃殿が歩兵の魂なら、警察官の魂は佩刀だ―と警察練習所で言われた時代でもあります。実は、さびないようにステンレスがすでに使われているんですよ。
重垣:意外ですね、ステンレスが戦前から使われていたなんて。
清水:そのものずばり、錆びない鋼鉄、不錆鋼と漢訳されています。そうそう、刀で思い出しました。宗村夏実さんが「男装の麗人、宗村夏実」で、武器を使う、使わないのとっさの判断は明治からずっと続き、これからも続く問題だと言っていましたが、サーベル装備の時代も、抜いただけで新聞に載りましたから。
熱川:沖縄では、立会演説会で敵対する政党の支持者同士が乱闘になりかけた瞬間、警察側がサーベルを抜いて一同の度胆を抜いた…というエピソードもあるんすよ。ま、「兵は凶器なれば、一生用うることなきは大幸というべし」っすよ。
清水:内藤警正殿がよく口にする、斉藤道場の名文句だな。
重垣:同じシチュエーションでも、光人社ノンフィクション文庫の高村・宗村・守村の他人の空似トリオと、角川スニーカー文庫の熱川・清水コンビは雰囲気が違いますね。次回あたり西南戦争の「警視庁抜刀隊」で出てきそうな気がしますよ。
清水:西南戦争の警視庁抜刀隊も案としてはいいですが、我々は忘れてはならない昭和のあの日、「国内治安の戦士」、「銃後治安の要」として日常の警察業務に加えて本土防空、本土防衛まで任務に入った時期を再現しなければなりません。それに、消防官も含めたのは、単に警察と消防合同だったからではなく、空襲火災の消火活動に挺身した人々の姿を後世に伝えるためでもあります。
熱川:俺ら、地でやれる役だよな。本土決戦が現実化した時期に、民間の抵抗部隊の主力とされたのは、警察警備隊だったし。
清水:お互い、卒論で取りあげた題材だからな。俺は空襲火災に対抗する警視庁消防部の対応、熱川は本土決戦に対する千葉県警察の対応だからね。
重垣:話もだいぶ盛り上がってきましたが、そろそろ時間のようです。
清水:では重垣さん、締めのセリフをお願いします。
重垣:このイラストは、管理人がオーダーメイド・コムを経由し、クリエータのほしなかえるさんに描いていただいた作品です。
熱川:総合的著作権はオーダーメイド・コム、キャラクター原案権は原作者に帰属します。無断転載、無断引用は、禁止します。
清水:著作権法には、十分留意しましょう。