あの日の記憶、昭和27年の交差点
〜守村義衛巡査〜

重垣:「激動の昭和彩った、あの日の姿、今、ここに。」のコスプレ集団・レイヤーズ。交通整理にあたる警察官の姿の「あの日の交差点」シリーズ、今回は昭和20年代後半から30年代前半、焦土から立ち上がり、「奇跡の復興」、高度経済成長へ進んだあの日の姿を、守村義衛が蘇らせます。
守村:コスプレ集団・レイヤーズ会員、守村義衛です(挙手の敬礼)。今回は、昭和20年代後半から30年代前半、手信号主体、交通量もさほど多くなかったころの交差点での交通整理を再現しました。
重垣:「昭和20年の交差点」では米軍MPの元で歩行者の指導しかできなかった時期、「昭和25年の交差点」では、焦土から立ち上がる人々と共に歩んだ姿でしたね。
守村:ええ。高村の扮する、昭和20年、25年と来て、27年は自分です。園田君の「交通整理中の園田方也巡査」のモデルになった写真も参考に、「あの日の姿」を復元しました。もっとも、自分が持っている制服は「歴代警察官制服紹介」で触れたとおり、現行制度になった昭和30年貸与なので、自治体警察の記章をつけた跡はありません。よって、題名の「昭和27年」という年や、元になった写真の撮影年月日、昭和29年の晩冬から初春にこだわると、国家地方警察管内の交差点になりますね。あと、映画版『三丁目の夕日』の時代設定の昭和33年では、このタイプなんです。昭和31年にモデルチェンジの政令が出ていますが、移行期間中なんでね。続編の設定である昭和34年の11月に移行期間が終わり、「交通整理」シリーズでは湯浅の御大、「歴代警察官制服紹介」では高村が着ている、三つボタンで階級章の装着位置を統一した、昭和32年式制服になっています。
重垣:いやあ、守村さんも絵になっていますね。似たようなシチュエーションの「交通誘導警備にあたる守村義衛警士」もですが。
守村:「犬飼高美の学科教習」では、高宗守トリオこと、高村・宗村・守村の三人が、似たような制服を着用する、交通課の警察官、交通指導員、交通誘導員として並び、各人が出す指示の法的根拠の有無を説明しましたね。今回の自分は、指示に法的根拠のある警察官です(笑)。
重垣:守村さんも、地で演じられるコスプレが多いですね。
守村:森川さんがいったように、自分らはいわば「毎日がコスプレ」ですから。(時計を見て)さて、そろそろ勤務に戻らないと。今は「買物ブギー」や「東京シューシャイン・ボーイ」が流れていてもおかしくないシチュエーションで、高村が昭和21年式制服姿で交差点に立っています。次は「ガード下の靴みがき」や「街のサンドイッチマン」が絵になる自分です。時間帯も「ガード下の靴みがき」の歌いだし、「赤い夕日がガードを染めて ビルの向こうに沈んだら」と同じく、夕方近くなって来ましたし。
重垣:あれ、「若いお巡りさん」はどうしました?
守村:あれは宗村のBGMです。宗村は、「若いお巡りさん」、「おーい中村君」、「東京のバスガール」です。彼は二種大型を持っているので、鳴海さんがバスガールに扮し、宗村が運転士として実車を運転し、登場する日もあります。
重垣:なるほど。性格設定によって流す曲も変えてあるわけですね。わざわざお忙しいところの休憩時間、ありがとうございます。
守村:いえいえ。これも好きでやっていることですから。
重垣:さて、そろそろ時間です。締めのセリフに移りましょう。このイラストは、管理人がオーダーメイド・コムを通じ、クリエータのほしなかえるさんに描いていただいたイラストです。無断転載、無断引用は、禁止します。
守村:著作権には十分、留意しましょう。
〜江戸東京たてもの園、博物館ボランティアの休憩時間に収録〜