交通誘導にあたるブルーユニッツ・ジュンとエーコ

重垣:ブレーキが故障したガスローリーを、怪力で止めたブルーユニッツ・ジュンとエーコの双子の姉妹。二人は、獅子てんや、瀬戸わんやコンビが結成できなくなり、「若いお巡りさん」、「白いジープのパトロール」が世に出ずに終わるのを、未然に防いでいます。その姿を、叙火さんに描いていただきました。
ジュン:今回描いてもらったのは、「さらばピラレディXYZ」の挿絵さ。「ハシリーヤ、止まらなければ撃つぞ」で佐々木・曽根の二人が拳銃を抜いて構えているのに止まらず、二人が警告して、実弾を水平射撃しても奴はブレーキを踏まなかったから、あたしらが停車ネットでもって、将軍のピラレディXYZを止めたんだ。
エーコ:今回も「怪力姉妹の本領発揮」になるわね。この時代に佐々木さんと曽根さんが将軍の車にはねられて、死んだり、後遺症の残る大怪我をしたら、タイム・パラドックスが発生しますから。
重垣:今ある獅子てんや・瀬戸わんやコンビの録音・録画や、「若いお巡りさん」、「白いジープのパトロール」をはじめとした、歌手・曽根史郎の存在はどうなってしまうのか、という話になりますね。
ジュン:うーん。タイム・パラドックスなんて難しい理屈はわからないけど、大変なことになるね。てんや・わんやコンビがいないとなると。それはともかく、シチュエーションは、佐々木・曽根コンビの「ハシリーヤ、止まらなければ撃つぞ」の前で、永井・園田ペアの「永井・園田の交通誘導」と同じ。佐々木・曽根コンビの初代クラウンが交差点を封鎖しているから、二重事故になるのを防ぐんで、あたしらブルーユニッツと、M.U.D対策室の永井・園田の二人が出動、あたしと園田は付近の交差点で、閉鎖した道路に残っている車を他の車線に流して、エーコと美幸は、騒ぎを聞きつけた野次馬の整理にあたっているんだ。
エーコ:なんたって、初代クラウンのパトカーの前に、現役時代走っていた制服の警察官が二人立っているんですから、野次馬が出ないほうがおかしいですよ。そこへきて、携帯電話で、古車マニア、警察マニア、制服フェチが、「初代クラウンのパトカーが出動している」、「旧制服の婦警がいるぞ」とかなんとか連絡を取りあっているんですからね。
ジュン:そういうマニアとは違って、単に物珍しさや懐かしさから集まっていたり、何かの撮影と思っていた連中もいたようだな。なんたって初代クラウンが車線ふさいで、白い三菱ジープとニトロ噴射機能搭載のトゥディが追跡しているんだから。
重垣:ほとんどの人が何かの撮影だろうと思わせるような姿ですよ、M.U.D対策室は。制服組では、現行制服を着ているほうが珍しい状態ですから。
ジュン:あたしらも初めは、今の制服姿で行こうかと思ったんだけど、相手が相手だから、はじめから変身して向かったほうがいいって湯浅の御大に言われて、ブルーユニッツの姿で急行したわけ。そしたら美幸と園田も、イベントのリハーサルで、一世代前の制服姿でいたところ、応援で出動しなきゃならなくなって、そのままの姿で交通誘導にあたっていたからね。
エーコ:あたしたちが現場についてから、視線があたしたちにも来ていたような気がするのよね。
重垣:(資料を見て)どうもそれ、発達した筋肉質の女性が好きな、筋肉フェチの皆さんみたいですよ。
エーコ:筋肉フェチ…ねえ…。
ジュン:あたしらの筋肉は、伊達や酔狂で鍛えているわけじゃあない。勤務に関係するからなのにねえ…。ボディービルダーといっしょにされちゃあ、困るってもんよ。
エーコ:そうそう。ま、それはともかく、同じシチュエーションでも津奈サチさんが描いてくれた、永井・園田ペアとはまた違った解釈になっていて、面白いわね。
ジュン:美幸はあたしらの反対側の横断歩道、園田は別の車線にいて、あたしらは、佐々木・曽根コンビが封鎖した交差点にいたんだ。だから、二人がピラレディに水平射撃しても止められなかったとき、すぐにエーコとで停車ネットを広げて、停めたってわけよ。
エーコ:あたしたちの、怪力でね。それから、あたしたちが持っている誘導棒は、M.U.D対策室用にドクター・ヨイデガンスが開発した、ルミナーロッドです。一見すると夜間の交通誘導に使う電光式の誘導棒ですが、これで攻撃すると、あたった相手を一定時間しびれさせる、スタンガン的効果を発揮します。それに、M.U.D対策室に支給されている停車ネットは、高速で車が突っ込んできても破れなかったように、ケプラーの数百倍の強度の繊維で作られています。これも、ヨイデガンス博士謹製のアイテムなんだ。
ジュン:ルミナーロッドはエーコ、ユーコと、大安全マンが使っているんだ。あたしは格闘主体だから、交通誘導の誘導棒にしか使わないし、タカミはルミナーウイップという、電撃鞭を持っているんだ。
重垣:各人専用の武器や特殊なアイテムがあるということは、初代クラウンや三菱ジープ、ニトロ噴射トゥディ以外にも、なにか隠しメカがあるはずでしょう?
エーコ:うーん…(しばし考え)。「メカフェチ」小早川美幸が改造した、将軍から押収したピラレディXYZ
を、大安全マン仕様に改造した車程度かなあ…。他の戦隊物のように、合体して巨大化した怪人と戦うようなマシンは出ないけど、それ以上の存在がいるじゃない。時空を超えて出向してきた、タイムスリッパーの甲田雅一郎、佐々木久雄、曽根史郎の三人や、実は異星人、身長を自由自在に変えられる永井美幸、戦隊物の悪の組織の女幹部のほうが適任ともいわれる、「女帝」の二つ名は伊達じゃあない、ブルーユニッツ・タカミこと犬養高美巡査部長。そして、変身すれば怪力でトラックを止められる、守谷ジュン・衛子のブルーユニッツ・ジュンとエーコの双子姉妹という、普通の戦隊物では考えられないようなキャラクターがいますから。
ジュン:そもそもこのシリーズは、今までの戦隊物のパロディだし。
(無線の呼び出し音が鳴る)
エーコ:また、どこかでM.U.Dが出たようね。
ジュン:というわけで重垣さん、いつものセリフ、頼んだよ!
(あわただしく二名、退場)
重垣:(二人を見送って)いやあ、いつだったかも二人の鍛えたボディは、筋肉のスケッチの練習に使いたいといいましたが、今回もそうですね。それに、よくよく見ると、二人の警笛には、警察の記章が入っています。実際の金属製警笛にも入っていますから、芸が細かいです。さて、このイラストは、管理人がOMCを経由し、クリエータの叙火さんに描いていただいた作品です。無断転載、無断引用は、お断りします。