怪人・タウロと怪人・タングス

怪人・タウロと怪人・タングス




重垣:『粉砕伝説ジュリバン外伝』では一般部隊の怪人。『白昼夢』シリーズでは作中作「制服戦隊・ユニッツファイブ」の悪役として出演する、馬をベースにした怪人・ベナラクサことタングスと、牛をベースにした怪人・ベナギュウことタウロの二人を、叙火さんに描いていただきました。
タウロ:こうやって登場するのは、久しぶりだな。
タングス:俺らの存在が、存在だから。
重垣:(歴代作品を見て)怪人という性質上、やられ役が多いですね。「巨大プロボクサー、サンディ」シリーズでは、基地で18メートルに巨大化したサンディに暴れられて、逃げ回っていますし。
タングス:あの作品では三枚目を演じさせられたが、本当の俺たちは、かっこいい悪役なんだ。
タウロ:『白昼夢』シリーズに出演した場合は、三枚目にされやすいんだよな…。
タングス『時間稼ぎだ、レイヤーズ』では、目にガス・ガンのつるべ撃ちを受けて、ステージから転落。『狂戦士対ベナラクサ』では、恋人に手を上げられたと激怒した宗村に警棒で殴られて、体中青タン赤タンだらけ…。
タウロ:その点では、俺はまだましかな。『国内治安の戦士』で守村と対峙した以外は『素朴な疑問』で、子供から来たファンレターへの返事、どうしたものかと悩む程度だから。
タングス:なんだよ、この待遇の差は!
(と、そこへ、昭和43年式警察官制服の宗村巡査部長と、昭和51年式婦人警察官制服の鳴海巡査部長がやってくる。)
タウロ:うわっ、鳴海に宗村!
タングス:俺らの天敵だよ〜。
鳴海:あら、天敵とはお言葉ね。ま、それはともかく、宗村君の演技が白熱して、殺陣の立ち回りで血のり以上の血の雨を降らせることが頻発したので、脚本家が「ユニッツブルーの上官は、変身せずとも怪人をやっつけることができる」という設定をつけ加えることになり、あたしたちは巡査部長として登場しています。
宗村
:市民生活の平穏無事を守るのが、我らの職務。怪人だろうが容赦はしないぞ!(といって、いつでも腰の警棒を抜き、応戦できる体勢に)
鳴海:…と、ムネさんが張り切ってしまうので、あたしたちはこのへんで。
(鳴海、宗村を促して退場。)
重垣:と、作中ではさんざんな目に遭わされていますが、本来はタウロさんは牛ベースの戦闘員、ミノタウロスを率い、紅一点の典型的アマゾネス、ミノアを従え、タングスさんは馬ベースの戦闘員、ケンタウロスを率い、傍らにカウガールのシノルさんを伴って登場するんですよね。
タウロ:本来なら『ブルー・ユニッツ対侵入者』でも、俺らに加えて、ミノア・シノルペアも登場するはずだったが、「人数が多すぎる」というわけのわからない理由で、出られなくなった。
タングス:あの二人がいたらなぁ…。戦闘員百人よりも、ミノア・シノルがいたほうが戦力になる。
タウロ:あの二人がいれば、高宗守トリオの奇計にはまるようなことはなかった。俺とシノル対ブルー・ユニッツの銃撃戦だって、展開できたんだぜ。
重垣:それは惜しい!歴代警察官制服姿のブルー・ユニッツと、怪人のタングスさんに、カウガールのシノルさんの銃撃戦。制服警察官が銃撃戦を展開するだけでも意外性がありますよ。それに、ブルー・ユニッツは相手に無駄に撃たせておいて、自分たちは一撃必中、一発で片をつけることを理想としていますから。
タングス:ま、それは別の機会ってとこだな。
タウロ:作品によって悪役になったり、正義の側になったり、忙しいからね、俺らは。ブルー・ユニッツの高宗守トリオでは手に余る相手を、俺らの、銃弾をはじき返すボディと、10センチの防弾鋼板を一撃で貫通するパンチ力でやっつけていくとかね。
タングス:それを効果的に支援するのが、ブルー・ユニッツであり、ミノア・シノルになる。(しばし考え)俺らって、本当は悪役なのか、正義の味方なのか?
タウロ:…どうなんだろう?
重垣:もともと、『白昼夢』シリーズの作中作と『粉砕伝説ジュリバン外伝』は、既存の特撮物のパロディーですからね。
タングス:俺らも、ハーロウ、エフスキー、ジュン、エーコと同じく、矛盾した存在なんだな。
重垣:それに、ミノア・シノルの二人は、タウロ・タングスにとっては頭脳に相当する存在なんですね。
タウロ:それは、俺らが脳みそ筋肉のように聞こえるが、否定できないな。
タングス:くやしいが、そうなるな…。さて、そろそろいい時間だし、締めのセリフだな。重垣さん、頼んだよ。
重垣:わかりました。このイラストは、管理人がオーダーメイド・コムを通じ、クリエータの叙火さんに描いていただいた作品です。無断転載は、お断りします。