ベナラクサ対鍵山千春

重垣:「国内治安の戦士」シリーズ、今回は、マッチョな怪人と至近距離で、小型拳銃一丁で立ち向かう婦人警察官…というシチュエーションで、怪人ベナラクサと対峙する鍵山千春巡査ことティファニー・ロックハートさんを、くさかべとくやさんに描いていただきました。
鍵山:ミノタウロスのベナギュウと、佩刀だけで立ち向かう守村君、同じくベナラクサを特殊警棒で退治する悠子、同じくベナラクサと対峙し、今まさに拳銃を抜こうとする清水君、タンカを切って戦闘員に向かっていく高村君…といった一連のシリーズ、今回はあたしが、西部劇のカウボーイを意識したキャラクターデザインの、ウマ怪人・ベナラクサと対決することになりました。
ベナラクサ:護身用のワルサーPPKなど、俺の体には、銀玉鉄砲かBB弾があたった程度にしか感じないぞ。軍用の11.43ミリ、スミス・アンド・ウエッソンM1917、コルト・ガバメントだってはじき返す。この、40トン相当のものを投げ飛ばす、鍛えたボディだ。お前の切ったタンカどおりになるかな。(といって胸を張り、不敵な笑みを浮かべる)
鍵山:あっ、言ったね。あたしだって、伊達や酔狂で「拳銃一発で十分」とタンカを切ったわけじゃあないから。いくら鍛えているっていっても、あんたの馬面にずどんと一発お見舞いしてやれば、文字通り一発で片がつく。どこがいい、目、鼻、口。それとも眉間?
ベナラクサ:(たじろぐ)ふ、普通だったら体を狙うだろう。それをしょっぱなから顔面を狙うと公言するとは…。
鍵山:(不敵な笑みを浮かべ)顔面以外にも、弱点はある。あんたの自慢する、40トン相当の物を投げ飛ばせて、拳銃弾を弾き返せるっていう、鍛えたボディを支える足だってそうさ。膝を狙えば、あんたの体重は片足では支えられなくなって、一瞬にして転倒、身動きが取れなくなる。
ベナラクサ:……と、このように、普通の戦隊物と違って、レイヤーズの登場人物は、何をしてくるかわかったもんじゃあない。戦闘員は、気づけば103系の屋根の上に乗せられて、足を滑らせて転げ落ちるし、俺は、前回は恋人に手をあげられたとバーサークした宗村に、警棒でめちゃくちゃに殴られるし。レイヤーズには戦隊物の不文律、お約束が通用しないからなあ…(ため息)ベナギュウや戦闘員ともども、苦労させられています。
鍵山:だって、このシリーズは戦隊物のパロディーでしょう。普通の作品では無力なはずの一般人が、怪人や戦闘員を機知と機転できりきり舞いさせるのが売りなんだから。ま、あんたが望むなら、西部劇の決闘よろしく、双方一発ずつ装填して背中合わせで三歩歩き、振り返りざま引き金を引くって形にしてやっても、いいけどね。夕方のビルの谷間、お互い一発しか装填していない拳銃で、一対一の決闘。どう、受けてたつ?
ベナラクサ:なんたって、俺のベースはカウボーイだからな。西部劇の決闘シーンのようなシチュエーションは望むところだ、受けてたとう!(といって、手袋を投げつける)
鍵山:(手袋を拾って)戦隊物の悪役たるもの、そうこなくちゃあね。
重垣:……と、話が弾んできたところ申し訳ないんですが、そろそろ時間なので…、締めのセリフに入らないと。(やっと会話に割り込めたよ)
鍵山:では重垣さん、いつものセリフ、お願いね。
重垣:わかりました。このイラストは、管理人がオーダーメイド・コムを通じ、クリエータのくさかべとくやさんに描いていただいた作品です。よって、無断転載、無断リンクは、お断りします。
ベナラクサ:著作権法違反で「逮捕されちゃうぞ」にならないようにな。