昭和43年式警察官夏服姿の渋川梓
みど・ないと版

重垣:178センチという長身、スレンダーという言葉の当てはまるボディ、三白眼でショートカットの渋川梓。セダン型乗用車のクルーを操り、男装を得意とする彼女は、昭和43年式夏服姿で登場します。
渋川:群馬県警察本部渋川警察署地域課より出向、渋川梓。今回は、昭和43年から平成6年まで使われていた、昭和43年式制服、夏服姿。胸元で構えているのは、日本で警察用拳銃として使われた、スミス・アンド・ウエッソンM1917です。
重垣:普通、夏服というと半袖シャツを想像しますが、冬服と色が違うだけですね。
渋川:職業によって、区分が変わります。『白昼夢』、『粉砕伝説ジュリバン外伝』、『M.U.D対策室』各シリーズでも触れているように、警察の場合は、何回か定義が変わっている。あたしやレイヤーズ男性陣といった、昭和後半に生を受けた世代があこがれた「おまわりさん」、刑事ドラマのエキストラ、『逮捕しちゃうぞ』、『こちら亀有公園駅前派出所』で出てくる、昭和43年制定、昭和51年、婦人警察官制服制定に伴うマイナーチェンジを行ったタイプでは、
冬服……11月1日より翌年4月30日まで
夏服……5月1日より10月31日まで
盛夏服…6月1日より9月30日まで
となっています。
重垣:生地は灰青色で、ボタンは銀色。袖章がシルバーグレーになっているのが、前回の「男装の麗人、渋川梓」の冬服との違いですね。
渋川:外見上はね。だけど、素材と織り方が違う。それに、デザインは同じでも、春・秋物背広のように背中の部分の裏地がないものと、夏物の背広と同じく裏地のないタイプの二通りあります。
重垣:素材が違っているんですか。それに、裏地の有無ねえ…。
渋川:今のタイプは水色ワイシャツ式だから、さらに誤解されやすくなったけど、盛夏服はあくまで略装で、これにネクタイをすることはない。夏の儀式の時には夏服を着用することになっている。日本は南北に長いから、北へ行けば夏服、南へ行けば盛夏服の着用期間が長くなる。で、話を制服に戻すと、夏服で勤務するのは、警視庁や関東圏内では5月と10月の2か月。だから冬服より程度がよいものが残っている確率が高いんだ。で、裏地があるものは、5月の連休が始まったころや、夜風が冷たくなる10月下旬、裏地がないものは6月が近くなったころや、日中は暑い日もある10月になったばかりのころに着ていたようだね。
重垣:なるほど…。(しばしの間)おや、袖章、心持ち細くなっていませんか?
渋川:さすが重垣さん。この微妙な変化に気づくとは慧眼だね。昭和43年式夏服は、昭和32年式夏服ではやらなかった、袖章、帽子の帯での階級識別を行っているんだ。あたしは巡査長だから、巡査と同じく、袖口から10センチの位置に、12ミリの銀色線が表面に入る。冬服は銀モール、金モールも使っているけど、夏服は線の数だけで区別するんだ。
重垣:昭和43年式冬服の巡査・巡査長は、15ミリだと聞いていましたからね。それで思い出したんですよ。いやあ、絵になっていますね、夏服姿。
渋川:そんな、おだてないでよ。
重垣:いや、本当ですって。盛夏服姿も見せてもらえますか?
渋川:冬服、夏服と来たら、盛夏服もやらなきゃならないわね。M.U.D対策室ではそれで勤務しているし。
重垣:わかりました。(時計を見て)そろそろ、締めのセリフの時間ですね。
渋川:いつものセリフ、行きますか。このイラストは、管理人がオーダーメイド・コムを経由し、クリエータのみど・ないとさんに描いていただいた作品です。無断転載、無断引用は、禁止します。
重垣:著作権には十分、留意しましょう。