宗村巡査と鳴海巡査
〜ペア警乗〜

重垣:今年、2007(平成19)年は、国鉄民営化から20年、鉄道警察隊発足からも20年の節目の年でもあります。というわけで、鉄道警察隊発足当時の制服姿を、レイヤーズの鳴海さんと宗村さんに再現していただきました。
宗村:本業は鉄道員、民営化で発足したJRに勤務する、宗村です。国鉄の民営化では、鉄道公安官の身分も問題になりました。私企業の社員に警察権を持たせる、ようは警備員に警察官と同等の職務をさせるわけにはいかないので、各都道府県ごとに、鉄道ならJR、私鉄、第三セクター、公営鉄道不問で管轄する鉄道警察隊を設置し、希望する鉄道公安官には、所属鉄道公安部のある都道府県の警察官の採用試験を受けさせました。ほとんどの人は、制服と身分がかわる他は、やる仕事に変化はなく、私鉄などでも取締権限が発生するぐらいだから、捜査の上でかえって好都合だと警察官になりましたが、僕の勤務する駅の助役のように、鉄道員でいたいと、JRの一般職に転出する人もいました。
鳴海:それに、あたしのいる警備会社にいる人のように、試験に落ちてしまい、警察官になれなかった人も出ていますし、年も年なので、鉄道公安制度廃止とともに勇退、楽な常駐警備の警備員に再就職というケースもありますけどね。
重垣:それは意外ですね。てっきり、国鉄からJRになった4月1日に、身分と所属が変わっただけかと思いましたよ。
宗村:ですので、発足当初の鉄道警察隊の隊員のほとんどは、鉄道公安官出身者です。もっとも、似たような任務の、駅前交番の地域課や、踏切事故処理などの交通課、スリや寸借詐欺担当の捜査課、痴漢被害者への対処などの防犯課、事務の警務課からも人が来ていますし、逆に鉄道警察隊ができてから数年経つと、鉄道公安官出身者が人事異動で地域課、捜査課などに転出しています。
鳴海:というわけで、鉄道公安官時代は所轄警察署からの応援だった、婦人警察官とのペア警乗も、鉄道警察隊成立で、同じ組織の一員同士としてできるようになりました。今回のあたしたちの設定は、鉄道公安官時代からよくペアを組んでいたので、お互いの個性や特性を知っている、仲がよい二人ということになっています。
重垣:地で、演じられる役ですね。
(鳴海、宗村、双方赤面)
鳴海:え、ええ…。それはともかく、あたしたちが制服でペアを組むと、いつも微妙に時代がずれていたけど、今回は同じになったわね。
宗村:僕が昭和10年式の詰襟制服だったり、デザインは昭和43年式に近くても、逆V
字階級章の27年式だったりしたけどね。今回は同時期に使われた制服だから。
重垣:(過去の記録を見て)お二人が同時期の制服姿で共演しているのは、「復活、アベック・パトロール」で今回と同じ、昭和43年式と51年式、「復活・アベック・パトロール〜ある日のコスプレ・デート〜」で昭和21年式を着て以来ですからね。
鳴海:あれだけ描かれていても、たった2作しかないんだ、同時代の制服ペアって。意外ね。
宗村:鉄道の「昭和20年8月15日、敗戦の日も鉄道は、動いていた 〜五稜郭機関区、青函連絡船入換仕業〜」を入れても、3作だからねえ…。
(高村の呼ぶ声がする。「おーい、ムネさん、悠子さん、制服警乗のペアで撮りたいって人が来ているから!」)
鳴海:というわけで、そろそろ時間のようね。
宗村:いつものセリフを、お願いします。
重垣:わかりました。このイラストは、管理人がオーダーメイド・コムを通じ、クリエータの望月空さんに描いていただいた作品です。よって、無断転載、無断リンクは、お断りします。
鳴海:著作権法違反で「逮捕されちゃうぞ」にならないように。