熱川・清水コンビ 〜鉄道警察隊と鉄道公安官〜

熱川・清水コンビ
〜鉄道公安官と鉄道警察隊〜





重垣さて、昭和32年式・43年式制服から着替えていただき、鉄道公安官の清水清司さんと、鉄道警察隊員の熱川進さんにおいでいただきました。
熱川鉄道公安から鉄道警察になって20年。昭和43年式制服でなくなってから13年。俺らが、その姿を再現したっす。
清水:今回も、間違い探しのような構図になっています。メガネフレームの色が銀色で、腕時計を左腕に巻く守村さん、メガネフレームの色が金色で、右腕に腕時計を巻く宗村さんの、「他人の空似」コンビが、モデルになる予定でしたがね。
熱川実際に着てみたら、「他人の空似」で出たように、区別しづらくて混乱するから、俺と清水がやることになったっす。
清水:このシリーズをお読みの方なら、わたしと熱川の間違いを、いくつか指摘することができるでしょう。名前が違う、顔が違うというのは除いてですよ、もちろん。
熱川答えをここで書いてしまうとつまらないので、に出るようにしておくっす。
重垣制服の知識のない人でもわかるレベルから、相当詳しくないとわからない部分までありますからね。ところで「ハンター強制退場」では、「体格がよすぎるので、着られる鉄道公安官の制服がない」と嘆いていましたが…。
清水:我々が所属する世界制服屋は、制服関係の総合商社。中田商店と松崎商店、東京白衣とビッグコスチューム、寅一が合併したような会社。制服のレプリカを作るのは、簡単です。新商品の、鉄道公安職員制服のお披露目も、わざわざモデルを呼んで撮影するより、制服を着慣れていて、しかも絵になる、我々警備部の熱川、清水にお呼びがかかったわけです。
重垣なるほど。警備員であるお二人は、地で演じられますからね。
熱川ええ、そうっす。自分の階級は巡査、清水は、同等の鉄道公安班長っす。配置としては、清水が昭和62331日、自分は41日になるっす。
清水:わたしは公共企業体日本国有鉄道最後の日、熱川は各旅客鉄道会社になった最初の日です。全国を所管する鉄道公安制度が廃止、各都道府県の警察本部の地域部鉄道警察隊になって、鉄道の治安悪化が懸念されたのですが、国鉄職員である鉄道公安官は立ち入れなかった、私鉄、公鉄、第三セクター鉄道の敷地にも入れるようになったので、犯罪の検挙率が高くなりました。ですから、国鉄敷地内のみの鉄道公安制度時代の数字と、私鉄、第三セクター鉄道も所管する鉄道警察隊の数字を単純に比べることはできません。調べるときには、調査地点に私鉄、第三セクター鉄道はあるか。第三セクターなら、国鉄時代か、JR以降になったかを頭に置かないと、ただ単に「鉄道警察隊になって検挙率が上がった」という結論になってしまいます。
熱川警備部にいる、鉄道公安官と鉄道警察隊を経験した、元職採用の警佐殿に聞いた話しっすが、私鉄や公鉄の乗り入れる、東京の新宿駅や池袋駅、埼玉の大宮駅などでは、容疑者が小田急や営団、東武、ニューシャトルの駅に逃げ込んだら、公安官はお手上げだったっす。それに、私鉄の警乗は、警ら課か、機動隊がやっていたっす。
清水:守村も言っていますが、鉄道公安官の大多数は警察官に転属しましたが、現在では、鉄道警察隊以外の部門にも配属されています。もちろん、鉄道警察隊のまま定年になった人もいますがね。
重垣(時計を見て)さて、そろそろ時間です。
清水:締めのせりふですね。このイラストは、管理人が オーダーメイド・コムを通じ、クリエーターのTERIOSさんに描いていただいた作品です。
熱川無断リンク、不法転載は、禁止っす。
重垣:著作権法には、十分留意しましょう。

「間違い探し」の答え

1、帽章のデザインが違う。警察官の熱川は警察の旭日章だが、鉄道公安官の清水は、国鉄の動輪に月桂樹を組あわせたもの。
2、警察官の熱川の襟には階級章があるが、清水は鉄道公安官記章のみ。鉄道公安官は左胸ポケット上部のリンドウの葉の数と動輪の色で、階級を識別する。
3、清水の左腕には、警察官と識別させるための、鉄道公安官記章がつく。
4、清水の肩章には金ボタンがあるが、熱川にはない。
5、公安職の国鉄職員である清水の胸ポケットには、「東京北鉄道管理局/大宮鉄道公安分室/鉄道公安班長/清水清司」の名札があるが、警察官の熱川にはない。
6、胸ポケット、腰ポケットのデザインが違う。熱川の胸ポケットは外ひだで、帯革を装備する関係上腰ポケットは飾りだが、清水の胸ポケットは内ひだ。腰ポケットは背広と同じデザインの切れ込み式で、物が入れられる。
7、熱川の警棒は木製だが、清水は旅客の多い駅構内、狭い鉄道車両内で行動しやすくするため、現行のものとは違う特殊警棒を装備。
8、警察官は袖章で階級を識別するが、鉄道公安官は行わない。警察官と識別させるため、数を多くしている。警察官は本数と色、太さで階級を識別する。
9、熱川の帯革には、予備弾倉嚢がついている。(昭和40年代以降は装備しないことが多い)
10、駅構内など室内での勤務が多い、鉄道公安官の清水の拳銃嚢はオープンだが、雨天屋外で勤務することもある警察官の熱川のには、蓋がある(昭和51年までは、鉄道公安官や、「歴代警察官制服紹介」の清水などが装備しているのと同じデザイン)。
11、熱川、清水の上着の襟のデザインが違う。清水の第1折り返しは、尖っている。
12、熱川は短靴だが、清水は編上靴(これは個人の趣味もあるが)。
13、婦人警察官以外は、警笛を装備するときは。銀色金属の鎖で吊っていた。右肩にある白い吊りひもは、拳銃につながっている。この点、誤解が多い。
警笛吊り紐を使ったのは、婦人警察官のみ。