すれ違いのホワイトデー
〜交通誘導警備にあたる園田方也警士部長〜

重垣:365日が仕事の人々の姿を描く、タイアップ企画対抗イラストシリーズ、今回は「すれ違いのホワイトデー」に出演した、園田方也さんにおいでいただきました。
園田:いやあ、僕が選ばれるなんて、光栄です。今回のシチュエーションは、世界制服屋警備部が行っている警備業務の一つ、交通誘導警備の姿です。
重垣:3課は、公道で通行を止めずに工事する現場で、車両や歩行者を誘導する部門がありますね。
園田:ええ。3課は、これ以外に、依頼先を車両で警らして回る巡回警備や、貴重品輸送に当たっています。巡回警備や貴重品輸送警備は、任務の関係上正社員である警士以上がやっています。交通誘導警備も、一歩間違えば危険を伴う列車見張や高速道路での誘導は、専門の訓練を受けた正社員である警士以上がやりますが、一般道はパートの警手、警士補やアルバイトの巡警、巡長がやっている場合が多いです。
重垣:傍目に見ると、楽そうに見えますがね。
園田:外勤主体ですから、夏はコンクリートの照り返しで暑いし、冬は北風に吹かれます。雨が降ればレインコートを着てですから、きつい仕事です。それに一般道路でも一歩間違えば事故につながるので、緊張の連続です。しかも交通誘導員は、名前は似ていますが、警察事務職員の交通巡視員ではないので、権限がありません。相手は指示に従わなくてもかまわないわけですが、事故を起こせばこちらの責任を問われるときもありますから…。いろいろあります。
重垣:そのへんについては、「城北の青き疾風 犬飼高美の学科教習」シリーズの「交通巡視員、交通指導員、交通誘導員」で、近藤さんがじきじきに説明されています。
園田:ですので、ここでは省略します。警備部の場合、この手の誘導は、契約した会社の作業車に乗って、現場へ行くのがほとんどです。
重垣:なるほど。言われてみると、3課の勤務風景は今まで、見ていませんね。今回が初めてになります。
園田:3課は、1課、2課に比べて、近衛部隊の隊員の数が少ないですからね。あまり描かれてこなかった、警備3課の交通誘導はこういった感じで行われているのだと感じていただければ、幸いです。
重垣:雰囲気、十分出ていますよ。ですが、園田さんの所属は警備1課ですよね。
園田:本来の僕の所属は、重垣さんも言うとおり、警備1課の世界制服屋警備部本店警備所なのですが、手が足りないので、応援で出動しています。1課、2課、3課は相互で人員をやりくりしているので。(下を向いて)本当だったら直接会って渡せるはずだったんだけどな…、ホワイトデーのプレゼント。
重垣:応援出動、断るわけにはいかなかったんですか。警備1課でも熱川さんや各務さん、森川さん、守村さんがいるじゃあないですか。
園田:警備所の3課も応援出動で出払っていて、1課もちょうど手放せない作業にかかっていました。そこへたまたま僕が居合わせていたうえ、遠藤警正、清水警尉が「行ってくれないか」といった雰囲気で頼むので、ここは一肌脱がなくてはならないと思いましてね。
重垣:なんだか、守村さんが言いそうなセリフですね。
園田:技術屋系のセリフが高村さんの専売特許でないように、義理人情の世界も、「義ヲ衛ル」の守村さんの独壇場ではありません。一肌脱ぐべきときには、僕も脱ぎます。
重垣:似たようなシチュエーションの、「交通整理中の園田方也巡査」でも、こんなやりとり、しましたね。今回は「本命の、彼からだ〜美幸のホワイトデー〜」、「冬の街、アベック・パトロール」のようなソフト路線ではなく、「本日、異常なし」や「今日も鉄道は、動いている」のような、勤務中の姿になりましたね。
園田:「本日、異常なし」、「今日も鉄道は、動いている」の二作品は、描かれたキャラクターがキャラクターですから、僕には出せない雰囲気があります。ですが今回は、短編にあるとおり、勤務明けにはデートの約束、していますから。
重垣:「17時に、いつもの場所で」でしたね。そうそう、出陣前に一つ質問ですが、本番のデートでも、クラウンのミニカー、渡すんですか?
園田:まさか。警備部があるのは上野界隈。あの近辺は、安くても品質がいい装身具を扱う店がいくつかありますからね、そこで用意した、本命のプレゼントがあります。
重垣:おっと、そうこうしているうちに待ち合わせ時間が近づいてきました。がんばってください、園田さん!
園田:ええ、ありがとうございます。(園田、退出)。
重垣:(退出する園田を見送って)勤務明け、制服を脱いだあとで、それまで秘めていた思いを伝える…。そんな雰囲気が園田さんにはありますね。さて、皆さんご存知のとおり、このイラストは、オーダーメイドCOMを通じ、クリエータの津奈サチさんに描いていただいた作品です。無断転載、無断リンクは厳禁です。