特機メーカーのコンパニオンだ、レイヤーズ!
〜園田・長井ペア〜

長井:コンパニオンといっても、さっきの高美さんや悠子さん、それにあたしが扮したような、へそ出しミニスカートにブーツといった衣装だけではありません。普通の女物のスーツや、デパートガールのような服を着る人もいます。
園田:それに、最近では男性も登場します。今回は、特機メーカーならではの衣装のコンパニオンに扮した、僕と美幸の姿を、ご紹介します。
重垣:いったい、どういうシチュエーションなんですか。
長井:学生時代、コンパニオンと雑踏整理の警備員が混然一体としたアルバイトをしたときのものです。
園田:モーターショーにはご存知の通り、一般の自動車メーカーや部品メーカーに加え、自動車メーカーから車両を買い、様々な特機に改装する特機メーカーも出場します。それに、最近のモーターショーは、家族連れや子供といった、自動車に興味がない人でも楽しめる企画を出しています。
重垣:その一例が、このシリーズで二次創作を行っている「トラフィック戦隊・アンゼンジャー」ですね。
長井:ええ、そうなります。で、あたしたちの会社は警察や消防などに車両を納入しているので、実際のパトカーやポンプ車を展示しています。
園田:特機メーカーなのだから、それらしいことをやろうという話になって、パトカーやポンプ車に乗れる、動かせるという企画をやったわけです。
重垣:実車に乗れるどころか、動かせるんですから、混んだでしょう。
長井:ええ。大混雑でしたよ。ですから、あたしたちが必要とされたわけです。
園田:だからといって、単に主催者に依頼して警備員を配置したり、背広やスーツ姿の社員を立たせても面白くない、というので、一世代前の警察官制服の僕と、
長井:警察官制服をベースにした衣装のあたしが、雑踏整理にあたったわけです。
重垣:ああ、だから敬礼が素人くさいし、園田さんの制服の着装も、微妙におかしいわけですね。
長井:(あせる)ま、まあ、そうなるわね。
園田:だから、このあとレイヤーズに入会、現役警察官である夏実さんや、現役警備員の内藤さん、近藤さんの演技指導をうけて、絵になるように努力しているんです。
長井:それに、いざ開場してみると、雑踏整理に加えて、記念撮影まで求められて、大変でした。
重垣:特機マニアがうるさかったでしょう。
園田:ええ。コンフォートをベースにした、初代クラウン風パトカーや、ダットサンをベースにした、ボンネット型ポンプ車も展示しましたからね。
長井:あたしたちは自動車の知識はないのに、マニアックな質問を受けて、悪戦苦闘しましたが、素人さんには区別できませんからね(苦笑)。
重垣:これは博物館でも言えますね。学芸員実習に来た大学生に言うんですが、博物館の関係者であれば、来館者は、実習中の学生だろうが、委託を受けて館内を掃除している掃除のおばさんや、守衛の、警備会社からやってきた警備員でも「博物館の人」として見る。館内の展示品についても、学芸員ほどではないにしろ、何かしらの知識があると思うわけです。それと同じですね。
園田:ええ。僕はこのあと、林野技官として勤務する側ら、博物館ボランティアとして江戸東京たてもの園で、レイヤーズのメンバーとして、警察官制服姿で展示解説にあたりますが、全然関係ない建物や、時代の質問を受けて、答えに困ることも、ありますね。
長井:それはあたしも同じ。いきなり伊達家の門の請願巡査制度の話を振られても、高美さんや熱川君ならともかく、あたしたちじゃあ答えられないわよ…。高美さんが作ってくれた解説で、なんとかしのいでいますけどね。
重垣:わたしも専門外の企画展で、予備知識もないことを聞かれて当惑することもあります。わかります、その気持ち。
長井:あと、予告になりますが、あたしたちと行動を共にすることが多い、熱川君、清水君、ジュンと衛子の守谷姉妹も、あたしたちと同じところで、アルバイトしています。そちらと見比べるのも、面白いかもしれません。
重垣:このシリーズで多い、同一シチュエーションを複数の人に描いてもらう、連作企画ですね。さて、このイラストは、管理人がオーダーメイド・コムを通じ、クリエータの山本智代さんに描いていただいた作品です。無断転載、無断引用は、お断りします。
※請願巡査
明治14(1882)年に、一定の条件を備えた個人、団体から依頼があれば、警察官を一定の区域内に警察官を常駐させ、警備にあたらせることができる。そのかわり、人件費など必要経費一切を負担することを定めた制度。昭和23(1948)年、警察法の公布・施行で廃止。