「幕張特機」シリーズ
人員は定員の関係で専任が確保できず、湯朝室長が大いに悩んでいるM.U.D対策室だが、部門の性格上、専用車両はある。その名も幕張特機。千葉西警察署所属だが、他の車両と区別させるため、幕張特機と呼んでいる。無線の呼び出しもこれを使っている。
湯朝、安野、園田、永井、守屋姉妹が乗る車両と犬養、首塚の白バイは、千葉西警察署所属なので、コールサインは「千葉西○○」である。
幕張特機1
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初代クラウンベースのパトカー、クラウン・パトロール。高級国産乗用車の一つ、クラウンは、昭和29(1954)年の初代から警察用モデルがあった。
初期モデルは民生用と同じ1500CCのエンジンとトランスミッションだったが、昭和35(1960)年からはマイナーチェンジを行い、これまた初代のランドクルーザーのエンジンとトランスミッションを積み、1900CCの排気量と警察用車両に必要な信頼性を確保している。
幕張特機1は昭和36(1961)年製造だから、相当の古車になるが、辻本夏実・小早川美幸ペアとドクター・ヨイデガンスにより整備され、現行クラウン並みの能力を有する。時速80キロしか出ない時代の車両、またはクルーと思ってバカにしてかかった湾岸高速の走り屋は、ことごとく自滅している。
外見は円筒形赤色灯に機械式サイレンなので、撮影用特機と間違われることもある。開発当初はなかった安全基準を満たすためのシートベルトや無線などの設備を搭載、近代化改造を行っている。無論、マニュアル車。人の手に頼る部分が多く、パワーステアリング、ブレーキ倍力装置など存在しない時代なので、扱いに慣れた佐々木・曽根がよく乗っているが、ニトロ噴射トゥディを乗りこなす辻本・小早川ペアや「男装の麗人」の渋川もたまに乗っている。
幕張特機2
クリックすると拡大されます。初代クラウンの背景になっている。
初代ホンダ・トゥディ。排気量550CCの旧・旧法規時代の軽自動車だが、ニトロ噴射機能などが積まれていて、軽自動車、ミニパトカーとは言えないチューンド・カー。それなのに車検は黄色ナンバーの軽自動車で通っている。
これを動かせるのは、墨東署の名コンビ、辻本夏実・小早川美幸しかいない。
現在は千葉県警察に出向中なので、幕張特機2と呼ばれている。
幕張特機3
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ウイリス3/4トラック、通称ジープ。米軍払い下げの左ハンドルではなく、三菱がライセンスを取った「三菱ジープ」である。白塗装で、パトライト開発以前に使われた、現行の緊急車両のフロントについているような、赤いシェードをつけた赤色灯に機械式サイレンを装備。シートベルト、カー・ナビゲーションシステムなど近代化改造を受けているのはクラウンと同様。これまた撮影用特機と勘違いされることがある。
時代的に近い佐々木・曽根のために用意されたといっても過言ではないが、なぜか高木と甲田が乗っていることが多い。
幕張特機4
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トヨタ・コンフォート。単にフロントグリルを初代に似せただけで、中身は現行クラウンのオリジンよりはるかに初代クラウンを思わせる外見なので、フロントグリルはオリジンから換装、フェンダーミラー、鉄ホイールにして、幕張特機の本部車両兼千葉西署の公用車として使っている。よって円筒形赤色灯に機械式サイレン搭載。撮影用特機や地域安全活動用車両ならともかく、パトカーマニアの改造した車両に間違われることもある。癖のない設計なので、M.U.D対策室の全員が動かせる数少ない車両。マニュアル車。
幕張特機5

右、改装前、群馬県警察から出向直後 左、M.U.D対策室の幕張特機5となったときの姿。クリックすると拡大されます
ニッサン・クルー。コンフォートと同様、タクシー・教習車が主な用途の車。警察用車両として声がかかったので、ガソリンエンジンの警察用モデルが設計されている。が、元が元だけに、警察用公用車ならともかく、緊急走行、交通取締には出力不足とされて、継続採用はされていない。同じ設計思想のコンフォートが採用されていないのは、それゆえだろう。だが、渋川梓が乗れば、違法改造・違法チューンされた速度違反車両を追い詰めることができる。初代クラウンの幕張特機1と同じく、バカにしてかかった数々の違反車両を自滅させている。
ニトロ噴射機能など数々のカスタマイズを行っているトゥディとは違い、装備は工場から警察に引き渡された状況のままで、チューンは一切されていないから、なぜ追い詰められるかは、謎である。
癖がないのと撮影用特機に間違われるのはコンフォートと同様。シリーズで触れたとおり、群馬県警察本部から出向してきた、「男装の麗人」渋川梓が乗務している。本来所属の自動車警ら隊でも、「幕張特機5」のコールサインを使っている。
群馬県警時代はブーメラン型赤色灯・電子音サイレンだったが、幕張特機1の初代クラウン、幕張特機4のコンフォートに合わせるため、円筒形赤色灯・機械式サイレンに換装している。マニュアル車。
この他に、幕張特機6から10まで枠を確保している。「警視庁亀有警察署地域課から両津勘吉巡査長を呼んできたいからだ」。「辻本夏実・小早川美幸コンビの持っている、墨東署所有の車両を転属させたいからだ」。はたまた「ドクター・ヨイデガンスが大安全マンとシグナレィディのためチューンした車があるからだ」などと様々な説が飛び交っているが、詳細は不明。