ジ・エンプレス・ガーディアン
近衛部隊所属の巨人族の女戦士の中には、「女帝を守る者」を意味する、エンプレス・ガーディアンの称号を許された者がいる。身長は人の10倍、16メートル〜18メートルの彼女たちは、巨体からくり出される一撃の威力と、篤い忠誠心から代々、女帝を初めとした王家はもちろん、臣民を全ての悪しき存在から守る任務についている。
「女帝を守る者」を意味する、エンプレス・ガーディアンの称号を有する、巨人族のアマゾネス、トーリー。身長16メートルの彼女は、宮殿の門を守っている。女神に近いといわれる巨人族は、悪しき者か、そうでないか見破る能力があるうえ、一発の威力もある。
それを知ってか知らずか、男がやってきた。彼は、傭兵でもあり、盗賊でもある。待遇がよければ傭兵に留まるが、そうでなければ金目の物や装備を失敬して逃亡し、別の国の傭兵に収まるか、盗賊として稼ぐ。
今回は、上官とうまくいかないので、逃亡するついでに金目の物を失敬していこうと思い、やってきた。
門の前で、しばし立ち止まる。扉のサイズが尋常でないからだ。
(ここには巨人族の門衛がいると言っていたな。別の場所から入ろう…)
回避行動は、一瞬遅かった。
彼が思ったときには、トーリーが抜き身の剣を片手に現れていた。
宮殿の柱と同じ太さの足、16メートルの高さから彼女は見下ろし、言う。
「我が名はエンプレス・ガーディアン。身のほど知らずが。宮殿に入ったことを後悔するがよい!」
「女帝を守る者」を意味する、エンプレス・ガーディアンの称号を許された一人が、ガーディーだ。彼女は身長18メートル、怪力で、腕利きの剣士でもある。彼女が守っているのは、宮殿の門。女神に近いといわれる巨人族は、悪しき者かそうでないか見破る能力があるうえ、一発の威力もある。
傭兵隊の兵士が、やってきた。だが、衛兵ではない。女帝の暗殺を引受けた、暗殺者だ。傭兵隊に入って、機会をうかがっていたのだ。
門の前にやってきて、彼はしばし立ち止まる。扉のサイズが尋常でないからだ。
(ここは、巨人族の門衛がいたはずだ。別の場所から入ろう…)
回避行動は、一瞬遅かった。ガーディーに気づかれてしまったからだ。
宮殿の柱と同じ高さの、18メートルの高さから、彼女は見下ろし、言う。
「我が名はエンプレス・ガーディアン。身のほど知らずが、宮殿に入ったことを後悔するがよい!」
「女帝を守る者」を意味する、エンプレス・ガーディアンの称号を許された一人が、ガーディーである。彼女は門の前でさまざまな人々を見ているので、悪しき者か、良民かの区別もつく。
そんなある日、10代前半ぐらいの、冒険者風の少年が走ってきた。
「我が名はエンプレス・ガーディアン。宮殿に何の用だ。」
ガーディーが言うと、少年は、返す。
「女帝陛下にお目通りを。」
「陛下にお目通りだと、お前のような少年風情が、なぜだ。」
ときおり、騎士志願の少年がやって来ることがある。直訴状を持ってくる者もいる。だが、今回はそうではなさそうだ。彼は、ガーディーの姿を見てもたじろくことなく、要件を告げている。
「盗賊が、集まっているんです。今夜、王宮に忍び込もうとしているんです。」
18メートルの位置から見下ろしているのでは、表情がわかりづらいので、身をかがめる。
(この表情は、うそを言ってはいない。)
「よろしい、わかった。我について来るがよい。」
あとは衛兵に任せ、ガーディーは少年を伴い、宮殿の奥へ向かう。
この数刻後、ガーディーは部隊を率い、盗賊退治に向かう。無論、少年をつれてだ。
顔と体格は同じだが、性格、戦い方は正反対。格闘家で黒髪ショートカット、男勝りのジュンと、剣士で、腰まで伸ばした黒髪ロングヘア、のんびりおっとりのエーコ、双子の姉妹は、ガーディー、トーリーと共に「
二人も、ガーディー、トーリーと同じく、女神に近いといわれる巨人族だから、悪しき者か、そうでないか見破る能力があるので、宮殿へと向かう門を守っている。
そんなある日、男が、やってきた。彼は、傭兵でもあり、盗賊でもある。待遇がよければ傭兵に留まるが、そうでなければ金目の物や装備を失敬して逃亡し、別の国の傭兵に収まるか、盗賊として稼ぐ。
今回は、上官とうまくいかないので、逃亡するついでに金目の物を失敬していこうと思い、やってきた。
門の前にやってきて、彼はしばし立ち止まる。
(ここは巨人族の門衛がいたな。別のところから入ろう…)
回避行動は、一瞬遅かった。ジュンとエーコに気づかれてしまったからだ。
二人は男を見下ろし、言う。
「我らはエンプレス・ガーディアン。女帝を守る者!」
「この身のほど知らずが、宮殿に入ろうとしたことを後悔するがいい!」