白昼夢社会人編〜ある日の二人〜

白昼夢
社会人編
〜ある日の二人〜


レイヤーズの鳴海悠子と宗村高光は、年の瀬の街を靴音を響かせながら、歩いていく。
教会のほうからは賛美歌が聞こえ、電飾がきらめいている家もちらほらある。
「今日は、
1224日ね。」
鳴海が言うと、宗村は返す。
1224日、今日も鉄道は、動いている…。僕らにとっては365日のうちの一日さ。」
宗村は現役の鉄道員、鳴海はパートの警備員。二人の仕事に、年末年始はない。そのかたわら、防犯パトロールに出ている。
鳴海は制帽を被りなおし、言う。
「制服姿に私情を隠し、男は今日もホームに立つ……ね。」
風花が、舞いだした。
「関東地方では珍しく、ホワイト・クリスマスになるかな?」
「ポッポヤとしては、降らないほうがいいがね……」
二人は、受持区内を歩いていく。