白昼夢シリーズ外伝
〜男装の麗人、
持っている歴代の警察官制服を生かし、地域の防犯、交通安全活動に協力、お祭りなどの催しごとがあれば雑踏警備に消防団や警備員とともに出動。さらにはコスプレイベント、同人イベントの警備にもあたる。官庁系・運輸通信系制服専門のコスプレイヤーの集団、コスプレ集団・レイヤーズ。今日は協力関係にあるサークルとともに、とある中世ヨーロッパを模したテーマパークで開かれたコスプレイベントの雑踏警備に出動中だ。
無論、テーマパーク側の警備員もいるが、それだけでは人数が足りないし、コスプレコーナーだけにかかわっているわけにもいかない。入退場門と駐車場以外では、威圧感を与えず、街並みに溶け込むよう、一般的な紺色4つボタン帯革装備の警察官類似の制服ではなく、時代に即した衣装になっているから、なおさらだ。
また、会場を借りてのイベントを開催する場合の警備は、主催側が用意することになっているので、趣味と実益を兼ねるレイヤーズにもお呼びがかかったわけだ。
中世ヨーロッパが主題のテーマパークなので、一般の観光客も来るから、今回のコスプレ衣装にはさまざまな制約がかかる。その最たるものが、「軍装禁止」と「1930年代以降の服制禁止」。軍装禁止は、一般来場者の中に不快がる人がいるというのでやむをえないとしても、「1930年代以降の服制禁止」は、作品を絞り込む結果になっている。キャラクターがTシャツ、ジーンズを着ているだけで「1930年代以降のものである」と不可とされてしまうのだ。
よって、「剣と魔法の世界」の名前の通ったRPGでも、不可とされる作品も出るうえ、「激動の昭和彩った、あの日の姿、今ここに」のレイヤーズの運輸通信系制服、官公庁制服も、主体は昭和21(1946)年以降なので、ほとんどが着用できない話になってしまう。
しかし、それでいつもの着装をあきらめるレイヤーズではない。主催者と交渉し、会場警備にあたるレイヤーズは、一般参加者や会場側の警備員と区別してもらうため、昭和の終わる1989年まで時代をあげてもらえた。常日頃の活動で、「激動の昭和彩った、あの日の姿、今ここに」の合言葉どおり時代考証を行い、正確性を重んじた着装をするレイヤーズなら時代を乱さず、純粋な「剣と魔法の世界」の世界の戦士や騎士などにも扮することができると判断してくれたからである。
よって、熱川進、清水清司、守谷衛子・守谷ジュンは、それぞれ、このシリーズで何回か紹介した、RPGに出てきても違和感のない姿、傭兵隊長ハーロウ・アイゼンハートと騎士隊長エフスキー・ラズーム。親の敵を探す、剣士・エーコ・ガーディアンと格闘家ジュン・ガーディアンに扮している。
一同は、他の有志のレイヤーとともに編成した私服警備部隊で、街の警備を担当する傭兵隊と騎士隊の隊員ということになっている。よって、区別してもらうため、特別のデザインの紋章を用意し、紺色地に明朝体の刺繍で「警備」の腕章に加え、装備している。
「激動の昭和彩った、あの日の姿、今ここに」のレイヤーズらしく、守村義衛は、詰襟5つボタンで肩章で階級を識別し、銀色のサーベルを吊る、昭和10年式制服の巡査で、地で演じられる、日中戦争開戦後、大東亜戦争となるまでの「嵐の前の静けさ」の時期、瀬戸内地方の駐在巡査の日記を元にして書かれた、井伏鱒二の戦前期を代表する小説、『多甚古村』の甲田雅一郎巡査に扮している。やや時代が前後するが、これは、主催者側の意向に合わせたものだ。
高村宗光は、敗戦後、連合国軍の指導でフル・モデルチェンジを行った昭和21年式制服。折襟開襟式で、武器が拳銃と警棒に変わり、帯革に装備をつける、平成6年まで続くスタイルの初代である。若き日の獅子てんやこと佐々木久雄が袖を通したデザインで、物資欠乏期を再現するべく、靴は旧軍の放出物資を利用した茶色の軍靴で、拳銃はアメリカからの貸与拳銃が来るまでのつなぎで装備した、二十六年式にしている。
湯浅は警部補なので、基本的な着装は同じだが、階級章は右胸ポケット上部に、正方形のものを一つつけているし、物資欠乏期を再現するべく、制帽は昭和10年式の混用だ。なお、昭和27年式までは、巡査・巡査部長と警部補以上では階級章の着装位置が違っていて、巡査・巡査部長の階級章は、Vの字型のデザインで、左腕上腕部につける。よってこの時期は右腕に腕章を巻いている。
宗村高光は、敗戦直後急遽デザインした制服では不便な点が出てきたので、世の中が落ち着いてきた昭和27年に、戦後初のモデルチェンジを行った、背広襟式4つボタン、腰ポケットは飾りフラップの、昭和27年式制服。『ゴジラ』などの初期の東宝特撮物はもちろん、出演する映画「若いお巡りさん」、「白いジープのパトロール」の同名主題歌を歌った曽根史郎も袖を通したタイプ。さすがにこの時期になると旧軍拳銃は経年劣化と弾薬、補修部品の消耗で姿を消し、アメリカから貸与された拳銃に切り替わる。今日は3インチモデルのコルト・オフィシャルポリスを装備している。このタイプは、鉄道公安官も含め、平成6年まで使える便利な拳銃である。
会長の犬飼高美と、レイヤーズ草創期から関わっている鳴海悠子は、粘りに粘って勝ち取った、「昭和が終わるまで」という特例を生かし、制服ファンの間では根強い人気を誇る、「ド・ゴール帽」のニックネームのある制帽、四つボタンアウトポケットの上着に、センタープリーツの入ったタイトスカート、左右の襟に階級章をつける、昭和51年式婦人警察官制服姿だ。
警備の関係上、会場全体を見渡せる位置に湯浅と犬飼が立っていると、同じく昭和21年式制服の巡査に扮した女性がやってきた。本来なら制帽を被らなければならないが、黒髪ロングを後ろに束ねただけの、無帽でいる。

「着装規定に違反していますな。」
レイヤーズの「参謀総長」の異名は伊達ではない。児玉源太郎か大山巌のような、説得力のある口調で湯浅が言うと、犬飼は返す。
「湯浅の御大に説明するの、忘れていたわ。彼女はあたしの知りあい。コスプレ仲間の
「高美さんのコスプレ仲間ですか。」
犬飼高美の二つ名は、「女帝」。世話好きで鉄火肌の性格からついた異名は伊達ではなく、各方面に友人知人がいる。ならば納得。湯浅は着装が どうのこうのと野暮なことは言わないことにした。
「犬飼殿が来ていると聞いたから、衣装を用意してやってきた。わたしも会場警備の警備員だ。」
「いつもの女戦士スタイルじゃあないわね。」
いつもの蓮花は、カットジーンズにスポーツブラという現代の要素がデザインに入った女戦士姿でいる。
「ああ、これか。ジーンズは1930年代には存在しないからだめだというので、犬飼殿のような男装の麗人になろうと思い、いつぞや犬飼殿に教えてもらった店で一式整えた。」
「やっぱり、ジーンズは不可なんだ…。」
もともと、ジーンズは19世紀後半のゴールド・ラッシュの時期のアメリカで、金を探す男達のための作業ズボンとして作られた。だから虫除け、毒蛇除け効果のある藍を使って染めているし、帆布というごわごわした生地を使っている。普段着として全世界に広まるのは、1950年代以降。よって今回の時代考証の制約に引っかかってしまった。「1930年代では、アメリカ国内のごく限られた地方でしか使われていない」というのが、理由だ。
よって、今日の蓮花は、高村が着ている昭和21年式警察官制服に似たデザインの警備服に帯革、警棒装備。帽子は苦手なので、被らないでいる。
木製警棒はショートソード感覚で使えるから、ちょうどいい武器になるだろう。
「蓮花にいつも話している、あたしのレイヤー仲間が今日は会場警備に出動しているから、あったら声、かけておいてよ。」
犬飼が言うと、蓮花はかえす。
「そうか。わかった。」
それからしばし世間話…情報交換ともいう…をしたのち、無帽だが敬礼で、
「蓮花巡査は、会場警らを続行します。」
といったので、二人は、挙手の礼で返す。
「受傷事故などないよう、くれぐれも注意してほしい。」
それからしばらくレイヤー、カメラマン、一般客の合間を縫って警らしていると、話の通り、「傭兵隊長」ハーロウと「騎士隊長」エフスキー、それにジュンとエーコの姉妹が見えた。
「貴殿らが、犬飼殿の部下にあたる、熱川殿に清水殿、守谷衛子殿にジュン殿だな。お初にお目にかかる。」
「うわあ、口調までなりきっているよ。俺らは、高美さんの部下…ってぇほど大げさじゃあないが、人徳を慕って仲間になっているんだ。俺は、熱川進。今回は傭兵隊長のハーロウ・アイゼンハートって名前で出ているんだ。」
騎士のエフスキーは、相手が女性なので、片膝ついて、それ相当の対応をする。
「お初にお目にかかります。小官は、この街の警備にあたる騎士隊長、エフスキー・ラズーム。本名は清水清司と申します。」
ついで、衛子が名乗る。
「同じく、お初にお目にかかります。わたしは、親の敵を探し、諸国を流浪している剣士、エーコ・ガーディアン。本名は守谷衛子。」
「堅っ苦しいあいさつばかり続いて、いやになっちまったろ。あたしはエーコの妹。ジュン・ガーディアン。本名は守谷ジュン。男勝りのがらっぱちさ。」
「犬飼殿は、頼もしい部下をお持ちだな。」
「頼もしいだなんて、おだてないでくださいよ。犬飼先輩から蓮花さんのことは、よく聞いています。」
衛子が言うと、ジュンが次ぐ。
「腕が立つ女剣士だってね。一回、お手合わせ願いたいね。」
「腕が立つ女剣士か…。」
事実、蓮花も本業では、鍛えた剣の腕を生かすこともある警備員だし、熱川は警察官、清水は消防官、守谷姉妹は警備員で、熱川と衛子は剣道、清水はフェンシング、ジュンは柔道の段位を持っている。双方とも「腕が立つ」というのは、犬飼がおだてたわけではない。
「機会があったら、手合わせしてみたいところだな。」
「「兵は凶なれば、一生用いざるは大幸というべし」だけどね。あたしの流派は。」
といった内容の世間話をして、さらに会場内を警らしていると、中世ヨーロッパの石造りの建物よりも、昭和30年代までの木造建築の街並みに建たせたほうが違和感のない、眼鏡の男性二人と、裸眼の男性、それに黒髪ロングの女性の四人が、立っていた。眼鏡の男性は、守村と宗村、裸眼は高村。黒髪ロングは鳴海だ。
(あの四人か…。)
「高村殿に、鳴海殿、宗村殿、守村殿だな。わたしは犬飼殿の知人、蓮花だ。」
「高村殿とは恐れ入ったね。高美さんから話は聞いているよ。コスプレ仲間の蓮花さんだろう。俺は高村宗光。でもって隣にいるのが…」
「広島県巡査、多甚古村駐在所勤務。守村義衛。」
「警視庁上野警察署坂下交番勤務、巡査、宗村高光。」
「貴殿らは、三つ子か?」
他人の空似と言われるだけあって、初対面で高村、宗村、守村を区別するのは難しい。三つ子、兄弟とよく間違えられるが、血縁関係は、まったくない。
「いやあ、僕らは血縁関係、まったくないんだけどねぇ…。よく似ているんだよね。」
「そう。蓮花さんも見間違えたわね。わたしは、鳴海悠子。先輩から話は聞いています。」
「他人の空似にしても…、よく似ているな。」
「だから、わざと制服の年代をずらして区別してもらえるようにしたんだけどねぇ…。僕と高村だとデザインが似ているから、難しいか?」
宗村が苦笑すると、守村が次ぐ。
「それに、区別してもらえるよう、意識して口調も変えておるんじゃ。わしは広島弁、ムネさんは会津弁、高村はべらんめぇを使っておるんじゃ。」
鳴海が続ける。
「いつもはファンタジーの女剣士姿だそうですが、いかがですか、別ジャンルのコスプレは。」
「普段のコスプレとはまた違って、面白いな。」
「官庁系コスプレの面白さは、時代や地域によっての着装の変化や、バリエーションを調べるところにもあるからね。」
宗村が言うと、守村が次ぐ。
「男装の麗人姿、絵になっておるのう。レイヤーズには、守谷ジュン、今日は休んでおるが、宗村夏実、森川あずさと他にも男装が絵になるメンバーがおるが、それと甲乙つけがたいのう、高村。」
「同感だね。悠子さんは?」
「男装が絵になるのは、高美先輩を忘れちゃあだめよ。次は高美先輩と蓮花さん、おそろいで男装してみたら?」
「機会があったら、やってみたいものだな。」
四人と別れて、さらに警らを続けていると、とくにどこに被写体がいるわけでもないのに、異様に下からのアングルでカメラを構えている男を発見した。
悲しいかな、すべてのレイヤーを撮影するカメラマンが紳士的で、レイヤーとして、カメラマンとして一本筋の通った者ではない。アダルトビデオのプロダクションに売り込むのか、会場で露出度の高い女性を狙って盗撮する奴らがいる。
こいつらは、レイヤーの敵だ。
蓮花は、制服姿に違和感がないよう隠して装備した携帯電話で、各地に散開している制服・私服の警備員に連絡する。
「盗撮カメコ発見。現行犯で逮捕する。応援求む。」
「熱川了解。直ちに清水とともにそちらに向かう。」
一対一では、何かあった場合危険だ。日ごろ鍛えている蓮花だから、素人の盗撮カメコに負けるようなことはないが、万一のことがある。一番近い位置にいた、熱川と清水が、やってきた。
それに、他の会場警備にあたる制服私服のスタッフも、さりげなく、警戒配置につく。
第一声目は、蓮花がびしりと決めた。
「おいこらそこの男!何をしている。」
相手はぎくりとして、振り向いた。
そこには、制服姿の女に、逆三角形で筋肉質の戦士と、白銀の鎧姿のナイトの3人が立っている。しかもナイトと戦士はレイヤーかと思えば、「警備」の腕章を巻いている。
清水が次ぐ。
「普通の撮影にしてはローアングル過ぎる。それに、誰が被写体か特定できない。警備本部まで同道願いたい。カメラはこちらで預かる。」
清水がカメラを没収しようとした瞬間、奴は清水を突き倒し、逃げ出した。せっかく撮影したカメラをおっぽり出してだ。迷惑防止条例で逮捕されるより、カメラを没収されたほうがましだと考えたか、データを別媒体に移し、新しいものに取り替えたばかりのどちらかだ。
「あっ、逃げるな。」
「逃げ出したってことは、自分が盗撮してたってことを認めたようなもんだ。追え!」
高村、宗村、守村の高宗守トリオと、守谷姉妹、鳴海、犬飼、湯浅も追跡に加わる。
中世ヨーロッパの街並みで、現代服を着た男が、詰襟制服と折襟制服の警察官に、傭兵と騎士に追われる。奇妙な追跡が始まった。
一般客やコスプレイヤーをかき分け逃げようとする迷惑カメコ。それを追うレイヤーズをはじめとした警備スタッフに、通報を受けた会場側の警備員も加わる。
何かのイベントと勘違いした一般客やコスプレイヤー、それにカメラマンが集まってきた。
「なんだなんだ。」
「突発イベントか?」
「現代の服を着た男が、RPGの戦士と剣士、アマゾネスに追われているぞ、みんな来て見ろ!」
「いかん、人ごみで引き離される!」
「投げつけられそうな柵はない!?」
怪力が売りの守谷姉妹。柵を相手の目の前に落ちるように投げつけてひるませ、その隙に現行犯で逮捕したことがある。が、今回は投げつけられそうなものがない。
「くそっ、このまま現行犯を逃すのか!」
高村が言うと、守村は、制服姿に違和感のないよう装備した携帯電話で連絡する。
「制服組は雑踏整理にあたる。私服組は追跡を続行してくれ。」
「了解、犬飼・湯浅は私服組とともに追跡を続ける。」
制服組が雑踏整理にあたり、私服組を追跡に専念させる。
「下がって、下がって!」
「これはイベントではありません。」
雑踏整理の訓練を受けている一同は、野次馬連中を下がらせ、道をあけさせる。
それが功を奏したのか、それとも中世ヨーロッパよろしく曲がりくねった道だったのかはわからないが、相手を袋小路に追いつめることに成功した。
「さあ観念しろ、盗撮の現行犯で逮捕する!」
バトルアックスを構えた熱川が言うと、清水、衛子も剣を抜く。ジュンはファイティングポーズを取り、いつでも応戦できるように身構える。
その中、蓮花だけは特に身構えなかった。
破れかぶれになった迷惑カメコは、手近にあった棒をつかみ、応戦体制をとっていない蓮花に向かってきた。
と、その瞬間。蓮花は腰の警棒を抜き放ち、相手の小手をはっしと打った。
「うわっ!」
迷惑カメコは、手から棒を落とし、へなへなと座り込んだ。
「おとなしく観念すればよいものを。下手に手向かいするから、痛い目に遭い、罪も重くなる。傷害未遂の現行犯も追加だ。」
あとは本物の警察官を呼び、清水が没収したカメラとともに、身柄を引き渡した。無論、現行犯を逮捕したのだから、一同は現行犯逮捕の調書を取られた。容疑段階とはいえ、令状もなしに相手の自由を一定期間奪ったのだから、それなりの手続きは必要だ。
それから数週間後。
今度は室内型のコスプレイベントで、いつもの女戦士姿の蓮花と、レイヤーズの面々は再会した。もちろんレイヤーズは、前回と同じ衣装だ。
「蓮花さんに居合の心得があるとは知らなんだ。わしも居合はいささか心得があるが、あのすばらしい活躍を聞くと、手合わせなどとは言えんのう。」
居合の心得がある守村がいうと、鳴海が次ぐ。
「反射的に右手が腰に行って、警棒を抜き放つなり相手の小手に一撃。まねできないわ。」
かく言う鳴海も、大和撫子のたしなみ…と謙遜するが、棒術の心得がある。
「やれやれ。とんだ男装の麗人デビューになったわね。」
犬飼が言うと、蓮花が次ぐ。
「ものは考えようというところだな。男装の麗人で盗撮犯を現行犯で逮捕。官庁系レイヤーも面白いと思うようになってきた。」
「官庁系レイヤーは、こだわると奥が深いジャンルだからね。大歓迎だよ。」
宗村の言葉に、高村が、
「蓮花さんみたいに腕が立って、なおかつ男装が絵になるレイヤーは、大歓迎だね。」
というので、宗村が引き取る
「「激動の昭和彩った、あの日の姿、今ここに。」この理想をわかってくれる人が一人でも増えると、うれしいねえ。」
犬飼が言う。
「あたしたちレイヤーズが任務を忘れて、純粋にコスプレできる日が来るまで、がんばらなきゃあならないわけよ。蓮花も交えてさ。」
「えっ、わたしもメンバーなのか?」
蓮花が言うと、犬飼は返す。
「そう。蓮花さんも重要なレイヤーズの一員よ。」
「というわけで、今日の打ち上げは蓮花さんの歓迎会に決定〜!」
「激動の昭和彩った、あの日の姿、今ここに」。正確な官公庁・運輸通信系制服の着装の復元を目指し、地域の防犯、交通安全活動に協力する、コスプレ集団・レイヤーズのもう一つの目標は、安心して露出度の高いキャラに扮することができる、コスプレイベントの開催と運営である。