粉砕伝説ジュリバン外伝
番外編第3話
キャラクターとの対談 第3回
〜近藤衛恵〜


作者:「キャラクターとの対談」シリーズ第3回目は、真の顔は秘密結社世界征服屋の近衛部隊隊長・エンプレス・ガーディアン、世を忍ぶ仮の姿は、警備会社世界制服屋警備部の最高位、警監の近藤衛恵さんです。
近藤:作者に紹介されたとおりの肩書きの、エンプレス・ガーディアンこと近藤衛恵です。



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作者今日は、世界制服屋警備部の制服姿ですね。いやあ、長身だから絵になりますね。
近藤:ほめてくれてありがとう。私服で来ようか、警備部の制服にするか、それともエンプレス・ガーディアンの姿にしようか考えたんだけどね。ところで、このシリーズは設定を説明するコーナーでしょう。あたしが成立した理由はなんなのかな。

エンプレス・ガーディアンの由来

作者ジュリバンのライバル的存在で、こっちが真のヒロインではなかろうかという外見、行動、性格のキャラクターがいたら、対比ができていいのではなかろうかと思ってね。それだったら、スーパーヒロインにふさわしく、180センチの長身で怪力、筋肉質のボディで、「気は優しくて力持ち」を地で行く、目立ちたがらず、手柄を人に譲る、謙譲の徳を持った、腕の立つお姉さんにしようと思って、秘密結社世界征服屋では女帝を陰に日向に支える近衛部隊の隊長、エンプレス・ガーディアン。世を忍ぶ仮の姿は近衛部隊を改編した警備部の長、平安を守る女近藤衛恵としたわけ。
近藤:「目立ちたがらない、手柄を人に譲る、謙譲の徳を持った人」にした理由は?
作者仕事の性質上、目立ってはいけないから、「目立ちたがらない、謙譲の徳を持った人」としたわけ。理想の人格だし、目立ちたがるジュリバンやサンディとの対比もあるね。
近藤:なるほど。確かに、あたしたちの仕事が目立つ事はないほうがいいからね。それで、日本人風の名前は、姓と名を1字ずつ取ると、近衛となるようにしたのね
作者
ええ、そうなります。実在しそうもない珍姓奇名には前々から疑問をもっていたので、地に足をつけた名前で、なおかつ意味もある物にしたかったんですよ。
近藤:字の違う「コンドウモリエ」さんは、他にもいそうだからね。ところで、なぜあたしはヒロインにあこがれるのかしらね。「『ジュリバン外伝』シリーズは戦隊物のパロディーだ」でも説明できるけれど、もう少し説得力がほしいわね。

ガーディーはなぜヒロインにあこがれるか

作者アスタロトさんがデザインしたエンプレス・ガーディアンの衣装が、アメリカン・コミックの「スーパーガール」、「パワーガール」のような雰囲気だったんで、「これぐらい筋肉が鍛えてあれば、怪力や銃弾をはじき返すといった設定の説明ができるなあ…」と思っていたら、サンディが戦隊物のスタントウーマンをやっているのを思い出してね。衛恵は撮影現場やショーの会場での警備で見ているうちに、同じ能力を持つサンディが演じる派手なアクションを自分でもやってみたくなり、オリジナルの特撮ヒロインコンビ、サンディ、ガーディーを組むようになったというわけ。他にもアメリカン・コミックのヒロインのような、エンプレス・ガーディアンの衣装を生かしたものもあるけどね。
近藤:エンプレス・ガーディアンや近藤衛恵としては表立つ事を嫌っていても、ボディースーツ姿や、緋色のマントをひるがえすスーパーガールのガーディーなら目立ってもよい…。レイヤーにも通じるわね。



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作者というより、衛恵さんもレイヤーだし。
近藤:元は、女帝を守るためだけどね。アマゾネスのジュン、衛子とでトリオ、ブラックナイトとコンビを組むっていうのも、一つの手ね。アメリカンコミックみたいな展開になるわね。
作者歴代の警察官制服姿はもちろん、正体を表したときの姿も、絵になるだろうね。なんたってブラックナイトもアメリカン・コミックのヒーローみたいだから。

なぜ「世界制服屋警備部」なのか

近藤:制服姿で思い出したんだけど、何で近衛部隊の表の顔は警備会社なの。社会を混乱させる立場のあたしたちが、逆に平穏秩序を守るんだからさ。矛盾しているわよね。
作者:「戦隊物のパロディーだ」で説明はつくけれど、ガーディーがヒロインにあこがれる理由と同じく詳しく説明すると、「資金源として、世を忍ぶ表の姿として、制服姿で集団で行動して違和感がない職業は」と考えたところで、思いついたのが警備会社だったわけ。そこなら警棒、警杖術、集団警備といった訓練を毎日やっていても、おかしくはないからね。
近藤:なるほど。警備会社なら平時から鍛錬ができるし、軍隊的であってもおかしくはないってわけね。
作者それに、親会社は制服に特化した総合アパレル会社で、「世界を制服で征服する」ことを最終目標とする秘密結社が正体だから、征服屋の基地は世界制服屋の工場、店になるわけで、第三者を入れられない場所もある。それなら、近衛部隊を改編した警備会社が警備することで、秘密を知られることを防げるし、制服屋とともに資金源としても活動できるということにしたわけ。
近藤:なるほどね。一石二鳥というわけだ。ところで、近衛部隊、警備部ともにネクタイの色で階級を識別しているけれど、ドイツ国家社会主義労働者党、通称ナチスの親衛隊は、突撃隊や一般党員と区別するため特別の制服を着たり、ネクタイの色で識別させたのと関係あるの?

近衛部隊の編成

作者近衛部隊の制服のデザインを考えたとき、かっこよさでは世界一のアルゲマイネSSを思い浮かべたのは確かだけど、ネクタイの色云々は知らなかった。偶然の一致…と言ったらいいのかな。
近藤:偶然の一致ねえ…。ま、親衛隊の黒い制服をフィールドグレーの生地で仕立てたような、第二次大戦のドイツ国防軍・武装親衛隊の軍服は、実戦向きではなかったけど、かっこよさでは世界一だったからね。
作者実戦向き…と言ったら、カーキ色の短上着のイギリスや、オリーブドラブの作業服式のアメリカになるけどね。近衛部隊が制服姿なのも、「『ジュリバン外伝』は戦隊物のパロディーだ」で終ってしまうんだけど、詳しく説明すると、他の戦隊物やパロディーと区別するためにも、一般部隊は戦隊物の下っ端でございのボディースーツの戦闘員と怪人でよいとしても、近衛部隊は生身の状態でも怪人を向こうにまわして戦える能力を有し、正体を表してもRPGのヒーロー・ヒロインのような姿にする…と考えついてね。だったら制服姿の部隊にしよう…というわけ。
近藤:生身で怪人と戦えて、ヒーロー・ヒロインになれる外見と性格のキャラの最たる例が、あたし、ブラックナイト、ハーロウ、エフスキー、ジュン、エーコとなるのよね。ところで制服の1課、私服の2課、機動力の3課…となっている警備部、近衛の組織も、警察や軍隊を元にしているの?
作者もちろんです。もともと、『粉砕伝説ジュリバン外伝』はパロディーですしね。だから…というわけではありませんが、警備1課が「地域課」、「警ら課」、警備2課が「捜査課」、「刑事課」、警備3課が「交通課」という異名を持ち、警察を模した階級もあるわけです。
近藤:近衛部隊、警備部ともに巡警、巡長からはじまって、警佐、警正、警監に至るまで、警察官のような階級があるんだけど、何か由来はあるの?
作者あります。巡警、巡長は、清朝末期から中華民国北洋政権期、1900年から1928年までの、日本の巡査・巡査部長に相当する階級。警手は鉄道省時代に駅構内の警戒に当った警備員、踏切の開閉に当る職員の職名で、警士補は、警部補をもじったものです。
近藤:なるほどね。警士補はパート・アルバイトでは最高位になるから、正社員の警士に准ずる存在になるわね。では、警士以上は?
作者警士、警長は1928年から1949年までの国民政府期や、満州国での巡査、巡査部長に相当する階級。ここでの警長は巡査長の扱いにしています。皇宮警察でも、昭和23年から25年までは皇宮警士、皇宮警士部長と呼んでいます。
警士部長は、昭和
23年から25年までの皇宮巡査部長に相当する階級で、警曹は徳王政権時代の内蒙古、警尉は満州国での警部補に相当する階級だけど、ここでは警尉が上になっています。警佐、警正は国民政府、満州国、台湾での警部、警視に相当する階級で、警監は警視総監をもじったもの…になるんだ。漢和辞典や中日辞典をぺらぺらめくっているときに見つけた言葉なんだけど、予備知識のない人には、警察と軍隊の階級をくっつけたようなもの…としかとられないけどね。
近藤:警尉、警佐なんて、まさにそれよね。それに、ドイツは警察大尉、警察曹長といったように、軍人の階級の頭に警察を意味するPolizeiをつけて呼んでいる時期もあるからね。
作者ま、何はともあれ、警備部は近衛部隊を鍛錬できるうえお金も入るんだから、悪くはないんじゃあないかな?
近藤:長年の疑問が解けてよかったわ。それはそれとして、警正の内藤武士ことブラックナイトとは、どういう関係になるのかしらね。今後の展開を教えてよ。

今後の展望

作者ここで詳しく書くとネタばれになるので控えたいんだけど、「ジュリバンと一騎討ちをやって死ぬ」なんて展開は、絶対にないことは断言する。ガーディー・近藤衛恵は理想の女性像だし、愛着のあるキャラだから。それに、作中でも触れているように、ジュリバンをKOできる能力と人徳があるから。
近藤:あたしがピンチの時、守村義衛、森川あずさのペアが助けに来たり、鳴海悠子、宗村高光の夫婦が子供を預かったりするしね。
作者警備部、近衛部隊問わず、内藤・近藤ペアはみんなから慕われているんだ。で、ブラックナイトこと内藤武士とは結婚しているけど、仕事上は近藤衛恵のままでいるんだ。20年後には、内藤武士、近藤衛美、邦衛ともども、警備部を率いているのは確かだね。
近藤:今の時点では秘密の事柄も、作中でおいおい明かしていく…という展開になっているのね。
作者そうなるね。今後は作者もわからないことだらけだから。
近藤:これからも、執筆期待しているわよ。