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粉砕伝説ジュリバン外伝
第17話
〜ジュリバンVSガーディー、身長700メートルの対決!?〜


『粉砕伝説ジュリバン』の撮影中の休憩時間。シリアと千尋がふかしたおやつのサツマイモの皮をむきながら、女帝・タカミーナの犬飼高美が、
「そういえばさ、ジュリバンって
700メートルに巨大化するっていう設定だったわね。」
となにげなく言うと、サンプル屋で模型好きの高村は間髪をいれず、
「言っとくが、俺は壊す模型は作らないからな!」
となりの現役鉄道員で同じく模型好きの宗村は、
「僕は、作り方は知っている。だけど、壊し方は知らない。」
と返したから、警備員にして臨床心理士の鳴海悠子が次ぐ。
「なにも、ムネさんや高村君に今日これから特撮するから作ってくれと言っているわけじゃないから、そんな怒らないでよ。それに、二人の性格をよく知っているあたし達が頼むわけないでしょ。」
「さすが、融通の利かない男ね。」
これは、世界制服屋の実質的
No2の岡崎理恵。
「なんだ、そうなのか。いやあ、変身ヒロイン物を撮っているから神経過敏になっていたみたいだね、ごめんごめん」
宗村があやまると、高美が次ぐ。
「それでね、高村君にやってほしいのは、あなたが得意中の得意とする縮尺計算の逆の倍率計算よ。」
「ああ、なあんだ。だったらお安いご用さね。」
というなり高村はデニムのエプロンのポケットからちらしと鉛筆を取り出し、さらさらっと計算した。
「え〜と、ジュリバンこと大川樹里の身長は
166センチ。計算しやすくするんで1.66メートルとして、1.66×X=700X=700÷1.66だからX=4.2168276……。四捨五入して4.22倍だね。」


上より、雨宮弘毅版、江田伊九丸版


梓森あるか版、Akiyo版。

叙火版
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すると、近衛部隊隊長のガーディーこと近藤衛恵警監が娘の衛美をよいよいあやしながら、
4.22倍…。だったらあたしは760メートル、サンディは818メートル、タカミーナ陛下が696メートルね。」
とつぐと、ユリイカのオーナーの千尋が、衛美に飲ませるミルクをかき混ぜながらひきとる。
700メートルなんていったら、建物の高さなんて騒ぎじゃないわね……。モビルスーツだっ17メートル程度でしょ…。山よ、山!この巨大化設定をどう生かして脚本を書くかよね、モノさん。」
「うっ!?」
鋭いところをつかれた脚本担当の月で眠るモノは、イモをのどに詰まらせて目を白黒させる。
「ほらほら、モノさんお茶よ!」
「あ〜、死ぬかと思った。」
やっとこモノがイモを飲みこんだところで理恵が、
「ねえモノさん、タカミーナが巨大化するのはやっぱり最終決戦?」
というと、前髪で隠れていないほうの三白眼を光らせて、「クール・ビューティー」渋川あずさが次ぐ。
「それだとありきたりで面白くないわねえ…。やっぱり決戦の
1話か2話前で、ガーディー対ジュリバン、サンディラ対ジュリバンが妥当な線かな?」
「それだったら、強化スーツ姿のエンプレス・ガーディアンや恐竜みたいな外見のサンディラが巨大化して戦うってのはちょっとひねりがないわねえ…。そうそう、警備部の制服姿で巨大化した衛恵さんや、ショーの衣装で巨大化したサンディさんが巨大なジュリバンと戦うってのは面白いわね。」
夏実巡査が笑って言うと、悠子が、
「衛恵さんの制服は巨大化しても大丈夫なように、アッシュが開発した伸縮自在の素材で作ってあるのよね。特許取れたら大もうけよ。」
というと、アッシュこと熱田は笑って返す。
「ほほぉ、そんな素材をぜひとも開発してみたいですねえ。」
そんな会話をしながら、一同は、ジュリバンと衛恵が巨大化して対決している図を想像してみた。
ほとんどのビルはひざから下。巨大なガードウーマン近藤衛恵と、少し低いぐらいのジュリバン。確かに強化スーツ姿のガーディーやサンディラよりも、「巨大な制服美女」の世界制服屋警備部の制服姿の近藤衛恵のほうがインパクトがあり、また世界を制服で征服する事を狙っている秘密結社はその名もずばり「世界征服屋」なのだから、それはそれでまたいいのかもしれない。
「よし、次回作は巨大化した衛恵対ジュリバンだ!」
「え〜!?」
「言っておくが、俺は壊す模型は作らないからな!」
「僕もだ。」