鉄道公安職員制服
2
3
昭和36(1961)年〜昭和62(1987)年
モデル:清水清司、宗村高光、守村義衛
国鉄の駅構内、敷地内で警察官と同等の職務を行った、特別司法警察官の鉄道公安職員、通称鉄道公安官の制服です。「お召し列車を撮ろうとしたところ、職務質問を受けた」、「「撮ると金運に見放される」現金輸送車のマニ30が近くに止まっていたのを撮影したところ、職務質問を受けた」、「途中駅で珍しい鉄道車両に気をとられ、乗るべき修学旅行列車に先に行かれてしまったのでわけを話し、途中まで送ってもらった」……など、さまざまな思い出のある人もいるかもしれません。
基本的なデザインは、警察官の昭和43年式制服に似ていますが、記章は国鉄の動輪を基本にし、警察の旭日章をあわせたものを使っています。胸ポケットは警察の昭和43年式とは異なっていて、動力車乗務員用と同じく内ひだですが、蓋ができます。また、警察ではフラップのみの飾りボタンの腰ポケットは、背広と同じ切れ込み式で、物が入れられます。
襟には公安官の記章がつきます。警察のように袖章での階級識別はせず、階級は左胸ポケット上部につける胸章で識別します。公安職の国鉄職員なので、名札をつけることもありました。
実際に発砲した事案はなかったものの、拳銃の使用もできるので、コルト・オフィシャルポリスやコルト・チーフスペシャルを使用しており、警察とは違い、最後までオープンホルスターでした。また、警棒は現在警備員が使用しているような、革製のホルダーに特殊警棒を装備していました。
警察官と区別させるため、左腕に「東鉄局」、「大鉄局」、「青函船舶鉄道管理局」のように所属鉄道管理局名や、「警乗」、「鉄道公安」などの腕章を巻くこともありました。
国鉄の民営化後は、所轄都道府県警察本部の地域部鉄道警察隊の警察官になった人がほとんどでしたが、鉄道員でいたいとJRの一般職員になる人もいました。
また、鉄道公安官出身者も、現在では交通課、地域課、警務課など、鉄道とは関係ない部門にも配属されています。