昭和55年式消防団員服制

昭和55年式消防団員服制
昭和55(1980)年〜
平成13(2003)年、一部改正。
モデル:高村宗光(昭和43年式警察官制服の宗村高光補助警察官、昭和51年式婦人警察官制服の犬飼高美補助警察官、鳴海悠子補助警察官と共に)
昭和22(1947)年、空襲時の民間防衛団体としての色彩が強かった警防団から軍隊的部分を排除し、消防団と改称したのと同時に、新しい制服が定められました。が、それはアメリカ軍払い下げのM1941野戦服を利用した、ブルゾン型で作業服の色彩が強く、紺色ラシャの制服姿の消防官の脇に立つと見劣りがすると不評だったので、物資欠乏期を反映してか、警防団の制服を仕立て直してもできる、開襟小開き式、紺色生地で胴締めベルトを巻くデザインが、甲種制服として昭和25年に採用されました。官報告示は紺色ですが、上述のように旧軍物資を活用し、警防団制服の仕立て直しもできるよう「当分の間」茶褐色を使ってよいことになっています。
警察から消防が分離して3年後の昭和25年に、消防官はダブルの背広型の制服が定められています。時代が経つにつれて、開襟小開きで胴締めベルトのデザインは時代遅れになってきたのと、消防官との調和を図るべく、昭和55年に背広型の制服が定められました。
上着は紺色で、三つボタンシングルの背広型。金ボタンで、袖口から10センチ程度の位置に金線が入ります。消防官と同じく本数で階級を識別し、団員の場合は12ミリの線1本です。右胸上部に階級章を装着し、上着襟の左側には銀色金属で所属消防団名、右側には職名をプレスした記章をつけます。
ズボンは警察の昭和43年式と同じく、左右腰と右尻にポケットがつきます。
消防団員の制服は、消防官と同じく、総務省消防庁長官告示を元に、各消防団を所轄する市区町村が条例で定めます。よって実情に合わせることができ、予算のない自治体・背広型制服は不要と判断した自治体は、法被式の乙種上着を採用しますし、上着のボタンの数、袖章、生地の色・素材などにバリエーションが見られます。
ちなみに、今回のイラストの消防団員が所属する東京消防庁管内では、四つボタンで、黒色生地を使っています。
消防官と同じく、制服姿は出初式といった儀式のとき以外は、雑踏警備や所属消防団での年末年始、春、秋の火災予防運動の夜回りの時に着用し、本来任務の消火・救助活動に出場するときは、消防官と区別させるため、別個のデザインの防炎服、作業服を着用します。よって消防官は黒やオレンジ色のケプラーになった防炎服も、未だにアルミコーティング式を使っている消防団もあります。
平成13年のマイナーチェンジで、別個に定められていた婦人消防団員の服制と統一しています。盛夏略服も警察の平成6年式に似た、水色ワイシャツ式に変わっています。
このイラストでは、大勢の人が集まるうえ、護摩を焚く節分会の雑踏警備に出場中の消防団員と、一世代前の警察官制服に似せたデザインの制服姿の町内会の防犯・交通安全部会の役員を描いています。雑踏警備出場中はイラストのように、編上靴を履き、消防官・警察官・警備員と区別させるため、白ビニールに黒ゴシック体で「特別警戒」と書かれた腕章を巻くこともあります。